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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2011年11月21日

清武代表解任は書面決議 私が野球に興味のない理由

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日本シリーズの瞬間最高視聴率(関東地区)が35.8%だったようです。そこそこの数字であるし、だいぶ盛り上がったようですね。しかし日本シリーズを含めて、私は、野球にどうも興味がありません。

というのも、私と野球とは縁がなかったようです。過去のブログでもちょっとだけ紹介していますが、また語ります。

むかしむかし、
私の子供の頃、スポーツ漫画といえば、やっぱり巨人の星。キャプテン翼なんて無い時代ですから、「男の子がスポーツするなら野球」という時代でした。

私が小学校1年生の時、巨人の星の影響もあって、父に「野球がしたい。」と言ったようです。(記憶が曖昧。)

父は、早速、次の日グローブを買ってきてくれました。

そして、その買ってもらったばかりのグローブを持って、地元の野球チームの練習に行きました。

(ここまでは良かった。)

練習に参加すると、なぜかみんなにジロジロ見られます。私のグローブを指さして笑う上級生もいます。

他の子供たちのグローブを見て、笑われる理由が分かりました。

父は、野球知らなかったようです。

父の買ってくれたグローブがファーストミット。。。

ファーストミットって分かります?妙な形してます。受けやすいように、とにかく大きいグローブです。当時、6年生でファースト守ってる子も普通のグローブの時代。そんな変なミット持ってる子供なんか誰もいるはずもありません。たぶん野球を知らない父は、他のグローブよりも大きいから、使いやすそうと思って買ったんだと思います。

当然、いきなり変なファーストミット持って現れた1年生は、守備につけません。たぶん監督も「こいつどうしようか?」と思っていたと思います。結局守備練習もなく、ファーストの近くで見学して、その日は終わりました。

子供心に、グローブが高いのは、なんとなく分かってましたから、「違うグローブを買って」と父に言えるはずもなく、父に文句も言いませんでした。ただその日を最後に、野球の練習に行くこともなく、プロ野球中継を見ることもなくなりました。

そんな野球と縁がない私は、ジャイアンツが株式会社だということを考えたこともありませんでした。

会社法の319条1項の手続きに従って解任を決議 (2011年11月19日スポニチ)
 巨人・桃井会長の会見に同席した枡本喜郎弁護士は、清武代表解任の手続きについて「会社法の319条1項の手続きに従って行った」 と語った。

これ俗に言う書面決議です。

第三百十九条 取締役又は株主が株主総会の目的である事項について提案をした場合において、当該提案につき株主(当該事項について議決権を行使することができるものに限る。)の全員が書面又は電磁的記録により同意の意思表示をしたときは、当該提案を可決する旨の株主総会の決議があったものとみなす。

私ぐらい野球に興味がないなら、書面決議でもいいんでしょうが、ファンとしては、実際に開催してもらいたかったんじゃないでしょうか。

いずれにしても野球の話は、心がモヤモヤします(笑)。

2011年11月14日

脱税などの不正の多い業種って?

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司法書士は、税理士さんにお客さんを紹介してもらったりしています。いつも紹介してもらうだけではなく、たまには、逆に税理士さんにお客さんを紹介したりもします。

お客を紹介されると税理士さんは、単純にハッピーかというとそうではありません。どんなお客さんでもいいかというと、そう言う訳でもないようです。

たいていの税理士さんは、「どんな業種ですか?」と聞いてきます。
「○○○○業なんですけど。」

○○○○業が、脱税などの不正の多い業種だと、「そこはちょっと。。。」と腰が引けてしまうようです。じゃあ、どんな業種が問題があるかというと、こんな業種です。

法人税の脱税額、 ワースト1位はパチンコ業界 1件あたり4700万円、2位に1000万差(2011年11月12日MONEYzine)
 国税庁が発表した平成22年度の法人税の調査によると、パチンコが1件当たりの脱税額で1位となった。
 同調査によると、法人税の不正で発見割合の高い業種は、「バー・クラブ」が50.9%で1位、2位に「パチンコ」40.4%、3位が 「廃棄物処理」31.3%となった。4位は「土木工事」30.2%、5位は「一般土木建築工事」29.7%が並んだ。「パチンコ」 は不正発見割合では9年連続で2位となっている。(略)

 

どれもこれも許認可が絡んでいる業種です。脱税の実績(?)がこれだけある業種だと、税理士さんも腰が引けて当然。

司法書士にしても、脱税の実績がこれだけある業種が、法令遵守している可能性は低いので、税理士さん程ではないにしても、腰が引けてしまいます。

司法書士が、法令遵守している可能性は低いと腰が引けますとか「法令遵守、法令遵守」といったところで、「職務上請求書の不正利用1件1万円で、1万件やってました」みたいな報道がでてしまうと、どうも説得力がありません。

ご参考
平成22事務年度 法人税等の調査事績の概要
http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2011/hojin_chosa/01.pdf

2011年11月08日

過去の損失計上先送り

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オリンパスが急展開。というか想像通りの展開になりました。

過去の損失計上先送りに関するお知らせ
http://www.olympus.co.jp/jp/corc/ir/data/tes/2011/pdf/nr20111108.pdf

第三者委員会の調査対象拡大及び人事異動のお知らせ
http://www.olympus.co.jp/jp/corc/ir/data/tes/2011/pdf/nr20111108_2.pdf

株価もエグイことになってます。

常勤監査役の山田秀雄氏は辞任の意向を表明しました。
ちなみにオリンパス社のHPによると、常勤監査役の山田秀雄氏の経歴は、
2003年6月 当社取締役
2004年6月 当社常務執行役員
2005年4月 当社CSR本部および監査室担当
2006年4月 当社経営企画本部担当
2007年4月 当社貿易管理室担当
2007年6月 当社専務執行役員
2009年4月 当社コーポレート担当
2009年6月 当社副社長執行役員
2011年4月 当社社長補佐(コーポレート・監査室担当)
2011年6月 当社常勤監査役(現任)

というかんじ。

ご自身が過去の損失計上先送りに関与されていたとすれば、その監査としての機能は、ないも同然です。

また「日本のコーポレートガバナンスは。。。」と海外から非難されるんでしょうね。

2011年11月02日

とうとう「別府はとバス」は商号変更

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今回も商号変更のお話。

「別府はとバス」社名変更へ=「はとバス」 との訴訟和解―東京地裁(時事通信 11月1日)
 東京の観光ツアーで知られる「はとバス」(東京都大田区)が、観光バス会社「別府はとバス」(大分県別府市) に商号の使用禁止を求めた訴訟があり、東京地裁(阿部正幸裁判長)で1日、別府はとバスが社名を変更することで和解が成立した。 はとバスが発表した。
 訴状によると、同社は社名が違った1950年から、はとバスの愛称を使用。63年には社名をはとバスに変更した。一方、 別府はとバスは66年に設立された。

めでたく(?)和解が成立したと表現したいのか「はとバス」のHPには、

 

「別府はとバス鰍ノ対する商号の使用禁止等を求めた訴訟 和解合意に関するお知らせ」
http://www.hatobus.co.jp/newsrelease/111101.pdf

 

という真面目そうなタイトルとは、かけ離れた脱力感のあるイラストが載っています(笑)。

 

別府はとバスは66年に設立とありますので、こちらの歴史もなかなかのもの。しかし同社のHPの脱力感もなかなかのもの。
http://www6.ocn.ne.jp/~b-hato/

 

東京地裁で争った2社ではありますが、どちらもほっこりしてますね。

これにより「別府はとバス株式会社」は、株主総会で商号変更することになります。交渉を始めてから2年半でようやく決着です。

会社法で、類似商号規制は廃止されましたが、今回のような不正目的の商号使用の差止めは、ない話ではありません。気をつけましょう。

2011年10月27日

ダメな親友

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バカラテーブル - イラスト素材
(c) aaakkkiiiイラスト素材 PIXTA

オリンパスも数百億円でしたが、こちらも。

大王製紙前会長、106億円全額カジノか (2011年10月27日14時32分  読売新聞)
 大王製紙の井川意高前会長(47)による巨額借り入れ問題で、 井川前会長が連結子会社から借り入れた計約106億円のうち約90億円が、 海外のカジノ関連会社の口座に前会長名義で入金されていたことが27日、関係者の話でわかった。(略)

井川意高前会長は私の1個年上。この記事だけ読むと、創業家のボンボン。ダメな3代目の典型のようですが、実は筑駒→東大法学部のエリートです。

法律には明るいはずですから、自分が何やってるか十分認識していたと思います。子会社の取締役会、あるいは議事録なんかは、ちゃんとしたものを準備するような段取りは踏んでいるはずですが。。。

これだけの恵まれた環境で育ち、経歴も申し分ない彼がなぜカジノ?たぶんバカラだと思いますが、博打に狂うのは理解できません。

彼の派手な経歴とは違いますが、理数科の同級生で東大に不合格となり、パチンコ・スロットに狂ってしまったダメな親友を思い出しました。こんなニュースがあるとダメな親友もまともに思えます。(このブログを書いているこの瞬間もパチンコ屋にいると思いますけど。)