業務日誌
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2003年11月1日(土) 失礼しました
事情により、金曜日に日誌をアップできませんでした。
失礼しました。
2003年11月4日(火) OSの話
あっという間に11月になりました。3月からはじめたこの日誌っぽいコラムも9ヶ月目に突入です。なんだかんだで続いてます。でも油断するとすぐ挫けそうになります。励ましのお言葉を掲示板などに書いて頂けたら幸いです。
ちなみに今日司法書士試験の最終合格者の発表があったようです。合格者の皆さんおめでとうございます。ずいぶん前からおめでとう、おめでとうと繰り返してますが、やっと最終です。これから新人研修・特別研修・ブロック研修・単位会研修・配属研修と半年程研修が続きます。働きながらこれらの研修をこなすのは大変ですが、頑張って下さい。

さて、今日は例によって成年後見の面談日です。この方とのお付き合いも半年を越えました。感覚的には近所の親戚の叔父サンに会うかんじです。この方とは仕事の関係とはいえ月一で会ってますが、この方と同い年ぐらいの私の実の叔父サンにはもうずいぶん会ってません。(20年以上??)皮肉なもんです。
面談では、OSのバージョンの話をしました。もともと理系出身の方とはいえ良く勉強されています。成年後見の現場での話題じゃないよな。と思いつつ、お元気でなによりと再確認させてもらいました。ちなみに今月は旅行にも行かれないそうです。ちょっと安心です。
2003年11月5日(水) 白バイに追いかけられて
Q&Aにも書いてありますが、(ここをクリック!) 今日は登記懈怠のお話。

登記懈怠とは普段耳にしない言葉だと思いますが、単に会社登記をサボってますという事です。サボり過ぎると休眠会社の整理の対象になって、自分の知らない間に自分の会社が解散させられてしまいます。では中途半端にサボるとどうなるんでしょうか?
条文では(建前では)登記事項に変更があってから、2週間以内に登記をしなければなりません。これを守らないと過料の制裁があります。(最大で100万円)とはいえ多少の登記申請が遅れたとしても、実際に過料にはならないようです。(1年超えるとほぼアウト??)

今日飛びこみでこの裁判所から過料の通知を受けた方がいらっしゃいました。経験上この手のお客は、何度説明してもまた登記懈怠になるようです(笑)。
客「こんなの送られてきたんだけど。。。」
私「ああ、登記懈怠ですね。」
客「なんとかならないですか?」
私「一応異議は出せる事になってますけど、御社の場合無理っぽいですよ。解散されないだけ、良かったんじゃないですか。」(登記簿を見ると3年サボってた。)
客「でも7万円って高くないですか?」
私「そんなもんじゃないですか。」
客「妥当ですか。。。」
いきなり白バイに追いかけられて、キップ切られたみたいです(笑)。
いろいろ説明してあげると納得して帰っていきました。まるで私を法務局の職員と勘違いしているのか、相談料は当然無料と思っているようです。結局そのままお帰りになりました。(そんなんだから前の司法書士にも見放されたんだろーな。と心の中でつぶやきつつ、後姿を見送りました。)
2003年11月6日(木) ロック
今2回目の簡裁代理権取得のための特別研修が行われています。20%ぐらいは不合格になるのが分かっているので、真剣に受講されているようです。
土日を返上し、課題に追われる毎日を送られている皆さん、ご苦労様です。(私は1回目で終っているので、とっても気楽、他人事です。)

今日は接客が多い1日でした。手際良く、無難に仕事をこなしているので、ネタがありません(笑)。そこでちょっと軽めに今日はロックの話。
ハードロックとか音楽の話ではないです(笑)。当然この業界のロック。

【登記一口メモ】登記申請すると、不動産であればその物件、商業であればその会社のデータが法務局でロックされて閲覧できなくなります。当然登記簿謄本も取得できません。この登記中の状態を『ロック』と呼んでいるようです。

司法書士試験で「この状態を何と呼ぶでしょう?」みたいな問題が出るはずもありませんから、初めて法務局で『ロック』と言われて何の事か解りませんでした。
このロックが解除されるには、@登記が完了するか、Aその登記を取り下げるしかありません。あまり説明できませんが、無理言われてちょっと困ってました。(無事解決しましたけど。)商売やってると色々ありますね(溜息)。
2003年11月7日(金) 同期と飲み会
また風邪に悩まされています。前回の風邪がしっかり完治してなかったようです。鼻水が止まりません。
こんな状況ではありますが、明日久しぶりに司法書士の同期と飲み会があり、参加しようと思ってます。合格したばかりの頃は、お互いの知的水準がほぼ同じだった(?)のですが、それぞれ得意にしている分野もだいぶ違ってきましたので、それぞれの実務の話には興味があります。(飲み会でずっと実務の話にもならないと思いますが(笑)。)
こんな時に特に参考になるのが、失敗談です。「司法書士ならほぼ全員がAという判断を下すであろう案件なのに、実際の法務局の運用はBである。」といったようなケースなどです。皆が罠にはまりそうな事案をそれぞれが出し合うと、そこそこのボリュームになります。ちょっとでも話題に出ていれば、実務で同じような案件に出くわしても失敗しないで済むので大変参考になります。こんな失敗談も同期だからできる訳で、実際に参考となる失敗談があってもベテランの先生は絶対に公表しないでしょう(笑)。
これをお読みになっている先生で公表してもいい失敗談があれば、是非お聞かせ下さい。
2003年11月10日(月) 登記時の届け出
土曜日の日経新聞に次のような記事がありました。ご覧になった方もいらっしゃると思いますが念の為、
『不動産購入価格、登記時の届け出義務付けへ』
2005年からという事なんですが、インターネット上で実際の不動産購入価格の相場が提供されるようになるそうです。不動産登記申請のほとんどが司法書士を介しての申請ですから、実際は司法書士が届出るようになるようです。
取引の活性化や価格の透明性を高めるのが狙いらしいのですが、どういう風になるか現時点では想像できません。
これから登記のオンライン化も始まるというのに、ますます現場は混乱しそうです。
不動産の価格は現在かなり不透明な部分がありますし、これが公開されるメリットは十分あると思われます。でも正直言うと「妙な仕事が増えるな。」というかんじです。
この変更点について他の司法書士と話をしていないので、未だ不明点がいっぱいあります。詳細わかりましたら、早めにまたアップします。

P.S.
先日同期の飲み会がありましたが、仕事の話がほとんど出ませんでした(笑)。
2003年11月11日(火) パスポート
最近は新幹線のおかげで、東北地方の申請も余裕で日帰りが可能になりました。雨が降り、東北地方はかなり寒かったようです。(コートを着ていないと大変だったそうです。)
東北でなくても東京でも肌寒い今日この頃、お風邪など引かれないようご注意下さい。私はというと、先月よりすっきり良くならなかった風邪からやっと開放されたようです。やっと本調子です。
さて、今日は、遠方への申請などがありましたから、極力仕事が今日に固まらないようにしていたおかげで、平和な状態(暇)です。この日誌も3時半に書き始めています(笑)。
プロジェクト継続型の仕事より、単発の仕事が多い業界ですので、仕事が集中してしまうと大変で、パタパタしなければなりませんが、仕事と仕事の谷間になるとこんなかんじです。(こんな状態が続くと寒いですけど(笑)。)
普段やれないファイルの整理など、地味な作業をやっておりました。
暇なので当然ネタはありません。と言い訳しようと思っていたのですが、ちょっと変わった添付書類の話。あまり例がありませんが、パスポートの写しが添付書類になる事があります。今回初めてパスポートの写しが添付書類になる申請をしたのですが、外国語で書かれた書類には訳文を付けなければなりません。「まさか???」と思って法務局に確認したら、「ああ、パスポートの訳文は付けて下さい。」とのお返事。こんな意味の無い訳文を付けたのは初めてでした。
2003年11月12日(水) ちっちゃい喜び
最近だんだん登記情報交換システム稼動登記所が増えてきました。全国の不動産・会社の登記簿謄本が、目の前の法務局で取得できますので、とても助かってます。
最新の稼動状況を確認する度に、「ついに世田谷が交換に!」とか言って喜んでます。(←ちっちゃい喜び。)

登記簿謄本の取得は司法書士業務の中ではサービスの一環としてやる場合が多いので、たった1通を取得するのに数時間かけても報酬は数百円だったりしています。(その分、他の登記案件があればいいのですが。。。(泣)。)
極力人件費をかけないで取得したいので、交換システム稼動登記所が増えるのは大歓迎です。特に急ぎで取得したい場合は、大助かりです。

【登記一口メモ】
ちなみに登記簿謄本だけでなく印鑑カードさえあれば、他の管轄にある会社の印鑑証明書も取得できます。
2003年11月13日(木) 『月9』
先日の司法書士試験の合格発表があった話をしましたが、昨日司法試験の最終合格者も発表になったようです。大学の後輩がようやく合格しました。長い道のりだったと思いますが、おめでとうございます。
司法試験に合格すると司法修習が始まります。あの『月9』でも修習生のドラマやってますけど、あれが始まる訳です。ドラマのおかげで修習生もメジャーになりましたから、受かるまで大変だったと思いますが、ここしばらくは受かった彼には薔薇色の人生が待ってそうです(笑)。しかしながら、特別研修で数日間教えて(いじめて)もらった教官に1年半教わり続けるのかと思うとクラクラします。
この修習生には、実は国からお給料が出ます。厳しい修習時代にバイトしなければならなかったりすると研修の意味がないからというのが理由のようです。
しかし先日の日経新聞にも出てましたが、このお給料の制度が廃止になり、国からお金を借りる形式になる可能性がでてきました。国家の財政難もありますが、今後ロースクール出身の合格者の数が激増する事も影響しているようです。可哀想な気もしますが、司法書士の研修中はお給料でませんから、公平でいいのかもしれません。

色々状況は変わっていくとは思いますが、ともあれ、彼にはしっかりとした実務家になって活躍してもらいたいです。
2003年11月14日(金) 不幸の電話
懸案だったしんどい登記が無事完了しました。事前に登記官とずいぶん相談しましたから、そんなに心配することも無いんでしょうけど、ほっと一息です。
登記の内容が複雑であったり、法改正したてで実務の現場にとって未知の領域であったり、マイナーな登記にマイナーな通達が最近出ていたり、などなどと一筋縄ではいかない場合がたくさんあります。
そんな分野の申請を出している法務局から「○○○○法務局の登記官○○○○です。先日出された申請の件で、、、」なんて不幸の電話なんかがあったら、たちまちブルーです。判断に悩む場合には、事前に相談する事にしているので、最近はこの手の電話はありませんけど(笑)。

ちょっと業務連絡っぽくなりますので、司法書士以外の方は読み飛ばして下さい。
【登記一口メモ】
医療法人の理事長の変更登記(重任を含む)にその理事長の医師免許のコピーを添付するように最近通達が出たのってご存知でしたか??頭の片隅に入れといて下さいね(笑)。
2003年11月17日(月) Qちゃん頑張れ!
月曜日です。また一週間が始まります。土日のお休みは2日連続して、日誌の更新をしなくて良いので気が楽なんですが、また平日が来てしまいました。
この日誌はまず、ワードで仕上げてから、日誌の入力エリアにコピーペーストして更新しています。日誌を書き溜めたワードのページ数を見ると、もうじき100ページになります。日々ネタがない、ネタがないとぶつぶつ言いながら日誌を書いていますが、結構なボリュームになってきました。(かなり頑張ってますよね??)
日誌のテーマが何でも良いというのなら、「昨日のQちゃんは残念だったねえ。オリンピック出れるのかねえ?」なんて内容で書き始め、「実は中学校の頃、駅伝部だったんです。云々。」とか「Qちゃんは今東京−宮崎間を飛んでいるスカイネットアジアに所属してるんだよ。私の実家は宮崎なので、この航空会社を利用したことあるよ。云々。」とお気楽なものですが、一応『業務日誌』という名のコラム?なので、Qちゃんネタを扱うのであれば、なんとか力技でQちゃんネタを司法書士業務に絡めなくてはいけません。かなり考えたんですが、Qちゃんと司法書士業務の接点は見つかりませんでした(笑)。
とここまででだいぶ行数が稼げてしまいました。マラソンの練習もこの日誌も「継続は力なり。」ってオチで今日のところはご勘弁下さい。

P.S.
昨日の日経に成年後見に関する記事があり、リーガルサポートの理事の松井先生が写真付きで出ていました。ご興味ある方は読んで下さい。
2003年11月18日(火) 読書の秋
読書の秋です。皆さん本は読まれてますか?私も読むには読むんですが、ものすごく狭い時代(戦国時代のみ)の歴史小説ばかりです。
今日はちょっと遠方のお客様のところに行きました。電車で移動したのですが、悲しい習性で「ネタないかなあ。」とキョロキョロしておりました。最近は電車の中では、本を読んでいる人より、携帯のメールに夢中の人が多いような気がします。真新しい携帯をうれしそうに見ているおじさんがいました。ふとそのおじさんの隣りを見るとまだ若い女性が本を読んでいました。ブックカバーをしてなかったので、何を読んでいるんだろう?と本のタイトルに目をやると『家族が自殺に追い込まれるとき』でした(汗)。せめてそんな本を読むときぐらいは、ブックカバーをしてくれればいいのに。とか思いながら、電車に揺られていました。

以前自殺した方の遺書の話を書きましたが、我々の司法書士の仕事は、相続登記があったり、成年後見があったりしますから、普通の方より人間の死を身近に感じています。お客様にも「ああ、相続登記ですね。」とか「これが遺言ですね。」とか淡々と事務手続を進めてしまってます。相続が発生(←この言い方がまさに事務的。)して我々に依頼するまで、結構時間が空くものなんですが、たまに相続発生後すぐに依頼があったりすると、事務的な私でさえ「よくこんなすぐに依頼できるな。」と相続人の顔をじっと見てしまったりします。相続人の中には、この業界でいう『笑う相続人』(以前ご説明した)もいるぐらいですから、仕方ないのかもしれませんね。
2003年11月19日(水) 地方の出張
先週ちょっと時間に余裕があるような話をしましたが、最寄りの法務局も余裕があるようです。おとといの申請が2日で完了していました。通常港出張所の商業登記では、申請から登記完了まで約2週間かかります。特に忙しい6月の定時総会後の時期には3週間かかったりします。いつもこのくらいの期間で完了すると便利なのですが、そううまくはいきません。
ちなみに地方の出張所では申請した日に完了する場合もあります。不動産登記の申請では、申請と権利証などの回収で計2回法務局に行きますが、朝申請して夕方には完了する場合には、1回の出張で済んでしまいますので、とてもラッキーです。この場合朝から夕方まで時間がありますから、ちょっとした観光ができたりします。
権利証などを回収して東京に帰る場合に、申請件数が多いと権利証などがダンボール数個になる事もありますから、新幹線・飛行機の中でも権利証を盗まれないようにダンボールを持ってトイレに行ったりします。新幹線で、出張帰りのおじさんがよくやる缶ビールで一杯は当然できません(笑)。そんなおじさんを見ないように、コーヒーを飲んだりしています。
やっぱり地方の出張は、金曜日に申請して(手ぶらになります。)、その後暇になるというパターンが最高ですね(笑)。
2003年11月20日(木) 無断外出
昨日「最寄りの法務局も余裕があるようです。」と書きましたが、昨日申請した設立が今日完了していました(驚)。設立の場合(確認会社を除く)は、資本金を銀行に払いこんでから、登記簿謄本が取得できるまでの間、ずっと引き出せなくなりますから、登記完了は早ければ、早いほどお客様にとっては有利です。「12月5日ぐらいには完了するかも。」とお伝えしておいたんですが、昨日の今日での完了にお客様もビックリです。

話は変わって、昨日の夜私の携帯に見知らぬ番号の着信がありました。いたずら電話かな??と思って電話に出てみると「○○○○病院です。○○さんの後見人だとお聞きしてご連絡しました。」
え??まさか??何かあったのか??
「こちらに、今入院されているのですが、無断で外出されたようで、心当たりに連絡しているのです。」と病院の方。何かあったんじゃないかと思いましたから、ちょっと安心しました。
結局その日のうちに病院にはお戻りになり、今日退院されたようです。元気なのはいいけれど、無断外出には困ったもんです。
今回は何事も無く終りましたが、成年後見をやる以上は、地方出張も控えたほうがいいかもしれません。
2003年11月21日(金) ゼミのOB会
やっと週末。3連休はありがたいです。ちなみに今年の法務局の御用納めは12月26日です。例年は12月28日までなんですけど、今年はうまい具合に土日があるので、26日でお終いです。法務局が開いていると休めない司法書士にとって今年は長めの冬休みになります。
明日は早稲田大学のゼミのOB会があります。このゼミの教授は民法で有名になってしまった近江先生です。私がゼミ生だった頃は、まだ講師で、助教授にもなっていなかった先生ですが、今や国Tの試験委員をやられるような偉い教授になってしまいました。法学博士を自慢している(博士は卒業式の時にマントと変な帽子が着用できる)へんな先生です(笑)。
我々の代は先生とも年齢が近く、しかもただの講師だったので、先生との距離は非常に近く、毎晩のように一緒に麻雀をやったりしていました。(当時独身だったこともあり。)しかし、今の大学生にとって近江教授は国Tの試験委員をやられるような立派な教授ですので、かなり遠慮(敬遠(笑)。)しているように見えます。
前回のOB会では、私が先生のダメな部分について延々説教をしてしまいましたが、先生は、「今、回りに注意してくれる人がいないんだよ〜〜。」となぜかうれしそうでした。
我々と違って普段体力の余ってる学生と飲み慣れている教授は、明日も朝まで飲む事でしょう。付き合わされないように注意したいと思います。
2003年11月25日(火) ロースクール
予想通りOB会では朝まで飲まされました(苦)。帰ろうとしたところで教授と同席になってしまい、帰るに帰れなくなってしまいました。この週末が3連休で本当に助かりました。
来年からいよいよロースクールが始まりますので、卒業後の進路がロースクールという学生が多かったです。そのせいか思ったより普通に就職という学生は少なくなってました。(就職組の多くは体育会出身者で、飲んでて楽しいのは就職組でした。企業の採用担当者も手堅い人材を確保してるなあと感心しました。)
新聞報道にもありましたように、ロースクールの中には設立の認可が下りなかった学校もありましたが、いよいよ始まります。教授もその対応に追われて大変そうです。ロースクールさえ出ていれば、司法試験に合格する訳ではないので、実際は資格試験予備校とのダブル・スクールに通うことになります。多少合格率は良くなると思いますが、厳しい事に変わりはありません。後輩の皆さんには頑張ってもらいたいところです。
学生の中には司法書士志望の学生もいました。色々質問されたので、この業界の厳しい現実をありのままに説明したところ、かなりショックを受けていましたので、彼らの卒業後の進路が変わってしまうかもしれません(笑)。(酔っていたとはいえ、ちょっと言いすぎたかなあと反省しています。)
2003年11月26日(水) 何かやらされそうです
夕方5時になると、あたりはもう真っ暗です。11月も終りに近づくと冬ですね。事務所もそろそろ暖房を入れないと寒くなってきました。
先日リーガルサポートの松井先生が日経新聞に出てましたと書きましたが、その松井先生から電話がありました。リーガルだけではなく、港支部の役員をやっているので、忙しくて無理とお伝えしたのですが、また何かやらされそうです。6時に始まる理事会に出なくてはならなくなったので、今日はここまで。何をやらされるのかはまた次回お知らせします。
2003年11月27日(木) 法人後見
昨日尻切れとんぼになってしまいましたが、リーガルサポートの会合に出席してきました。何をやらされるんだろう??と思っていましたが、リーガルサポートの『法人後見委員会』という会合でした。リーガルサポートは法人として後見監督人になっています。全国各地で後見人をやられている方々の監督を行っている部隊です。個々に承認する案件が大量にあり、3時から始まった委員会が終ったのは10時でした。あまりにも事務量が多いので、この業務をやらされるのは厳しい気がしました。しかし、途中参加したにもかかわらず、当日配布された資料の参加者にしっかりと「原田正誉」と名前が載っていましたので、今更「やっぱり辞退させて頂きます。」と伝えづらい雰囲気になっていました(泣)。
この部隊では監督業務のほかに、個人では後見人を受けづらい案件(例えば被後見人がまだ若く、後見人のほうが先に死亡しそうな場合や利害関係人に問題がある場合)に法人として後見人になる『法人後見』もやっています。
個々人の案件では、出会う事も無いようなケースを具体的に検討していきますので、実務を行うにはとてもいい勉強になりそうです。日常業務に影響がでない範囲であれば、協力させて頂きたいと思いますが、そう甘くはないようです。厳しい世界に足を踏み入れてしまいました。
2003年11月28日(金) 司法書士報酬
やっぱり月末はしんどいです。例によって債権譲渡の日でもありましたが、午前中立会いやってきました。債権額が大きかったので、印紙売りのおばちゃん的にはホクホクですが、登記する私的にはビクビクです。申請書は債権額が一桁多いだけなので、通常のものと大して差がありません。債権額が一桁多いだけで、司法書士報酬がこんなに高いの?と思われたりしますが、リスクも一桁多くなりますので勘弁してもらいたい所です(笑)。今回も関係者が多かったので、持って行った名刺が無くなってしまいました。
今日ちょっとお客さんに聞かれたのですが、司法書士報酬は今事務所によって違います。昔は司法書士報酬額基準というものがあり、一律に決められていたのですが、今年の1月1日にこの基準が廃止されました。(公正取引の問題があったそうです。)ただその基準が廃止されましたが、以前の基準を参考にはしている事務所は多いようです。実際問題として、報酬は決められているほうが見積もりは出しやすいです。(私は太っ腹なので(実物も(汗)。)ついついオマケしてしまいますから(笑)。)

いよいよ月曜日で師走に突入です。徐々にスケジュール帳に「忘年会」の文字が増えてきました。若かった頃と比べると、連日飲むのが苦しくなってきました。体調を崩さないように来月を乗り切りたいもんです。

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