業務日誌
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2004年8月2日(月) 8月です。
とうとう8月に突入しました。早いですね。仕事も先週末ぐらいから8月モードです。精神的には楽なこの時期、有意義に過ごしたいです。

有意義に過ごすためではありませんが、ちょっとこれから野暮用がありますので、先週のつづきはまた明日です。すみませんです。
2004年8月3日(火) 法廷デビューの道 その17
昨日は失礼しました。昨日まで、ゆったりとした8月モードだの、暇だったのでi-mode用のHPを作成しましただのとのんびりできたのも束の間、あっという間に忙しくなってしいまいました。精神的に楽な時期は、このまま真夏の夜の夢となってしまうんでしょうか(泣)。

先週末のつづきです。法廷の傍聴席にて。
私「爆笑だね。慣れてないの丸だしだよね。」
たーさん「でもこれ業務日誌のネタになるでしょ(笑)。」
私「そーだね。1日分は稼げたね(笑)。」
日誌のネタのためなら、このくらいのハプニングは大歓迎です(笑)。
私「でも普通の裁判なら出頭するのは本人か代理人だから、あーゆう書き方になるんだね。」これからやる少額訴訟では、1日で審理が終わるため、代理人がついても、極力本人を連れて来てと言われてます。今回も研修で説明されたように、原告と同行です。原告側が原告本人と代理人になりますから、出頭カードの狭い欄に2名分名前を書かなければなりません。
予定の時間が近づいてきました。司法委員はもう来ています。書記官が時計に目をやり、部屋を出て行きました。どうやら裁判官を呼びに行ったようです。

しばらくすると書記官と裁判官が入ってきました。
書記官はこちらに目をやると
書記官「こちらにどうぞ。」と手招きしました。
前回の司法書士法の改正がなければ、踏み入ることのできない法廷に入っていきます。もちろん研修中も見るだけの法廷です。たーさんに声をかけて傍聴席の柵の向こう側に入っていきました。いよいよです。
2004年8月4日(水) 法廷デビューの道 その18
去年の3月にはずみで始めたこの業務日誌もA4のワードファイル(フォント10.5)で200枚を突破しました。はずみで始めた割には、終わるタイミングを見失っています(笑)。懲りずにお付き合い下さい。

『法廷デビューの道』も長々やっていますが、やっと法廷の中に入りました。それでは、昨日のつづき。
傍聴席と法廷の間に小さな扉が2個あります。それぞれ原告と被告用です。当然原告の左の扉から中に入りました。ラウンドテーブル方式なので、中央に大きな丸テーブルがあるだけです。テーブルにどんな配置で座るかというと、『裁判官』から時計回りに『書記官』『被告(及び代理人、今回はいません。)』『原告及び代理人』『司法委員』の順に座ります。みんなが着席していよいよスタートです。

裁判官が訴状・答弁書をペラペラめくります。裁判が開始して30秒ぐらいでしょうか、裁判官が被告に「請求原因事実を全て認めますか?」と唐突に質問しました。被告は「はい。」との返事。
その瞬間私は、たーさんを突ついて「勝ったよ。」と囁きました。たーさんは、何が何だかわからないようです。

裁判官は答弁書の中で我々の主張に反論していない被告に念を押して、「請求原因事実を全て認めますか?(原告があーいう主張してるけど、そのとおりなんだね?」と質問してる訳です。これに「はい。(原告の言う通りです。反論ありません。)」と返事してますから、原告の主張が全部通ってしまう訳です。民事訴訟法でいう『自白』の成立です。
2004年8月5日(木) 忙しくて。。。
ものすごく忙しいので、更新全然無理です。申し訳ない。はまってます(泣)。
2004年8月6日(金) 法廷デビューの道 その19
昨日は失礼しました。なぜにこの時期忙しいのか、訳もわからず働いています。お客様の中にはそろそろ夏季休暇を取られる方も出てきました。私は、来週13日(金)のみお休みを取ろうかと思っています。(無理か??)

つづきです。
前回は自白が成立したところでした。
刑事ドラマで良くある「すいやせん、だんな。あっしがやりました。」も自白ですが、民事上の自白とは異なります。
民事上、口頭弁論において、当事者の一方が主張するその相手方に不利益な事実を相手方が認めた場合の当該事実は、裁判所はもはや証拠により認定ができなくなります。つまり「原告の言うここの部分はその通りです。」と言ってしまうと「ここの部分」については自白が成立し、裁判所はもう証拠がどうだとか証人がどうとかやれなくなるのです。相手が認めてる訳ですから、そこは裁判所は調べないのです。

今回のように全面的に「原告の言う通りです。」と被告が認めてしまうと、それで原告の勝ちになります。しかしながら諸事情があり、勝訴判決より、和解を選ぼうとの打ち合わせもありましたので、裁判官の「代理人、和解受けてもらえますか?」の質問に「はい。」と静かに返事しました。
自白が成立してしまったので、私がいっぱい準備した証拠を調べてもらうこともありません。(ちょっと寂しい(笑)。)
2004年8月9日(月) 法廷デビューの道 その20
今日は、長崎原爆の日。私の39回目の誕生日でもあります。来年40歳かと思うとクラクラしますが、30代最後の年を充実した年にするべく頑張っていきます。最近、さすがに「お兄さん」と呼ばれなくなってきましたが、それもそのはず、もういい年齢ですね(笑)。健康にも留意したいと思います。

昨日ようやく携帯を買い換えました。FOMAのおさいふ携帯『F900iC』です。名刺に印刷したQRコードも司法書士原田事務所のHP上のQRコードも動作確認できました。機能が多すぎて使いこなすのが大変ですけど、ぼちぼち使っていきます。

さて先週のつづき。
書記官と司法委員がどこの部屋で和解をやるか相談した後、その部屋まで司法委員について行きました。当然相手方も同行します。同じエレベーターの中にきまずい空気が流れます。
法廷の中も冷房のききが弱かったのですが、小さな和解室(四畳半ぐらい)はサウナのようです。
司法委員が先に被告と打ち合わせするというので、とりあえず、被告と司法委員を残して私とたーさんは別室に待機しました。何を話し合っているのか、ずいぶんと待たされます。
20分から30分待ってようやく呼ばれました。
法廷は全て公開されていますが、和解室の中は非公開です。中でのやり取りは省略します。(本当はここが面白いんでしょうけどね(笑)。)

司法委員とのやり取りは和気藹々といったかんじです。
法廷の中もそうでしたが、和解室でも全て質問は代理人である私にされます。
たーさん「代理人がいると、僕には何も聞かないんだね。」とちょっと寂しそうなことを言っていました(笑)。
2004年8月10日(火) 法廷デビューの道 その21
この連載もそろそろ終了です。次回最終回になります。どうか最後までお付き合い下さい。

さて本題。
こちらの打ち合わせも済み、相手方が入ってきました。机をはさんで向かい合いますので、気まずい空気は相変わらずです。条件面での話し合いもまとまりました。
司法委員「じゃあ、和解調書を裁判官に読み上げてもらいましょう。裁判官に連絡取りますね。」そういうと司法委員は和解室から出て行きました。
狭く、暑い、小さな和解室には、たーさんと私と机の向こう側に被告。猛烈に気まずい空気です(笑)。目のやり場に困ってしまいました。
数分後、司法委員が戻ってきました。またみんなで法廷に移動です。
法廷には、すでに裁判官らが待っていました。再度ラウンドテーブルに着席です。
裁判官「じゃあ、読み上げますね。」と言って和解条項を読み上げていきます。
「1.被告は原告に対し、〜。」
中略
「6.訴訟費用は〜。」
裁判官「間違いなく払ってね。」と被告に念を押した後、「じゃあ、終わりです。」と言って我々の退席をうながしました。あっけないもんです。

法廷を出て、
私「債務名義(日誌にて既出)ゲットだね(笑)。良かったね。」
たーさん「ありがとね。でも大丈夫かな?」
私「あの内容なら大丈夫でしょう。」
そのままエレベーター・ホールに向おうとすると、たーさんが「まだ(被告が)いるから、ちょっと待って。」と言ってきました。そりゃそうです。裁判が終わって仲良く同じエレベーターに乗る必要はどこにもありませんからね(笑)。
2004年8月11日(水)  法廷デビューの道 その22(最終回)
今日は電車も空いていましたし、目の前の司法書士事務所もお盆休みです。本格的なお盆シーズンの到来です。だからという訳ではないですが、12日・13日の日誌はお休みさせて頂きます。
強引に長々と連載を続けていた『法廷デビューの道』もいよいよ最終回です。連載中は、日誌のテーマを考えなくて良かったので、ずいぶん楽させてもらいました。週明けからの産みの苦しみを考えるとかなり辛そうです。また長期連載できるネタを探します。(ネタ募集中!!)

さてラストです。
時間をずらしてエレベーターに乗り、東京簡易裁判所の建物から外にでました。清々しい気分です。
すっかり夕方になったので、本来ならこれから祝杯をあげるところですが、生憎風邪気味です。
私「風邪治ったら、(飲み)行こう。」
たーさん「うん、今日はほんとありがとね。」
私「いえいえ、でもおかげで勝率100%の代理人だよ(笑)。」
たーさん「このまま(他の事件)やらなきゃ、ずっと100%ね(笑)。」
私「それじゃ、またね。」
たーさん「うん。バイバイ。」

数日後、裁判所から1050円もの切手を貼った小さい封筒(普通だと80円か?)が届きました。見ると特別送達との記載のある封筒です。早速開けて見ると、先日の和解調書の正本でした。これで一件落着です。しかも後日、たーさんと飲みに行ったところ、相手方から入金があったようです。良かった良かった。

こうしてひよっこ訴訟代理人の私は、法廷にデビューすることが出来ました。20回以上の日誌ネタも出来ましたし、色々いい経験をさせてもらえました。依頼人であるたーさんもハッピーな結果になり満足しています。ずっと登記業務中心だと煮詰まってきますが、たまにはこんな訴訟業務も刺激があっていいかなとも思いました。長々とした連載でしたが、実際の雰囲気は伝わったでしょうか?

今後訴訟代理人やるか?って。勝てそうだったらやりますよ。いきなり勝率50%にはしたくないですから(笑)。

終わり。
2004年8月16日(月) 祝!北島、100平で金!!
久しぶりの通常の業務日誌です。
皆さんお盆休みはいかがでしたか?私は東京湾花火大会に行ったのみで、他はどこへ行くこともなく、テレビでオリンピック観戦していました。深夜遅くまで応援していますので、毎日睡眠不足です。
まだまだ景気が回復しない重く暗い日本ですが、これだけの金メダルラッシュに気を良くされている方も多いと思います。柔道の金3個、銀1個、北島の100平の金、本当に良かったですね。
私は小学校の頃、夏休みには毎日3000〜4000m泳いでいた(泳がされていた)水泳少年でしたので、日本水泳男子(女子も)には特に思い入れがあります。私なんか市の水泳大会ですら、緊張していましたから(先日の裁判でも多少緊張するぐらいですから)、オリンピックの大舞台で実力を発揮する選手を見ると羨ましくなります。
年に1回の司法試験や司法書士試験でも緊張する方は大勢いると思いますが、オリンピックは4年に1度。年齢的にピークを超えている選手にとっては最後の舞台、緊張しないことはないと思います。過酷な状況の中、強靭な肉体と精神力でベストを尽くしてもらいたいですね。
頑張れニッポン!!
2004年8月17日(火) 裁判官が手術見学
連載ネタがないとこんなに日誌の更新が辛いとは。。。日々こんな荒行を続けていたとは、今までの自分を誉めてあげたいです。基本的にこの時期、司法書士業界(別にこの業界でなくても)は暇です。そんな暇な中、せっかくのいいネタがあっても、守秘義務で書けなかったりしますし、辛い辛い。とりあえず今日の新聞を隅から隅まで読んでみました。

唯一こんな記事がありました。『裁判官が手術見学』
以前は医療訴訟は数年(4〜5年)かかっていましたが、迅速な裁判実現のために、このような『裁判官が手術見学』という試みが始まったようです。実際医療の現場を知る医師の免許を持つ裁判官や弁護士は、現在ほとんどいません。(東大法学部と東大医学部を卒業したようなツワモノが、極々稀にいるそうですが。)高度で専門性の高い分野なだけに、普通では中々対応できません。片方の分野に精通するだけでも大変なのに、両方の分野に精通するとなると余程のスーパーマンでなければ無理ですよね。

しかし卒業すれば殆どの人が司法試験にパスするという話で始まったロースクール(実際どうなるかは数年後わかります。個人的にはそう甘いもんじゃないと思ってますけど。)には、医師免許を持った社会人が少なからずいるようです。そう甘い試験になるとは思えませんが、なんとか高いハードルを乗り越えて、この特殊な分野で活躍してもらいたいもんです。

追伸
日々のネタ探しに苦労しております。取り上げて欲しいテーマ募集してます。(真剣)
2004年8月18日(水) リクエストにお答えして
連日のメダル・ラッシュで体内時計がすっかり狂ってしまってます。ちょっと体調がくずれてしまいそうです。(鼻と喉の調子がおかしい。。。)
誕生日が10日ほど過ぎましたが、今年は免許の更新があります。(今の免許の更新は誕生日を1ヶ月過ぎてもOKって知ってました??)暇なこの時期に行こう行こうと思ってはいるのですが、なかなか行けません。なんとか今週中には更新したいところです。

さて今日は掲示板にてリクエストのあった債権譲渡の話。(ネタ募集してます。メールでもいいです。))債権譲渡というと抵当権の移転だと思われる方もいると思いますが(一般の人でなくて、一般の司法書士の中では。一般の人でそう思っていたら、ちょっと怖い(笑)。)、今日は東京法務局中野出張所(日本でなぜかここだけ)に申請する方の債権譲渡登記です。以前何度か「今日は債権譲渡の日です。」と日誌に書いたこともあるので、民法の債権譲渡の対抗要件に関する民法の特例だというのをご存知の方もいらっしゃると思います。(詳しくは、2003年3月31日(月) 債権譲渡登記の日の日誌をご覧下さい。)

この債権譲渡の登記は昔からあるものではなく、平成10年10月1日に施行された比較的新しいものです。司法書士の試験問題で出題されたこともありませんし(最近の問題をチェックしてないので、あったらごめんなさい。)、この登記をやっている事務所は、そう多くもありませんから、司法書士試験合格者や登録したての司法書士の方は、そういう登記があるのは知っていても全然イメージが湧かないと思います。当事者出頭主義の例外ですし、全国で中野の出張所のみの取扱ですし、貼る印紙は登記印紙ですし、データはフロッピーでの申請と例外だらけです。

つづく(←せこいなあ(笑)。)
2004年8月19日(木) 債権譲渡登記のつづき
暑かったですねえ。
今日の日本経済新聞は、まるでスポーツ新聞のようになっています。オリンピック関連の記事が大量に掲載される中、北島200平の金、良かったですね。昨日もリアルタイムで観戦していたので、睡眠不足が続いてます。

一般の方には興味があまりないと思いますが、債権譲渡登記のつづき。最初に債権譲渡登記をやったのは、まだ自分の知り合いの誰もこの登記をやったことがない頃です。このくらいの登記なら簡単。と安請け合いしたのが運の尽きでした。
申請したことのある人がいませんから、誰に聞くこともできず、法務省のHPで入手した資料だけを参考に作成しました。しかしこの資料が細かい細かい。このデータとこのデータの間はスペースが2個とか、こことここは4個間を空けるとか、ここでエンターキーを1回とか細かい作業の連続です。債権の数の分だけCREDITのファイルに入力していきます。1スペースでも入力ミスがあると申請できませんから、1行1行確認しながらの地味で根気のいる作業です。この時点でかなり遅い時間になりました。
一通りデータの入力が終わると『債権チェック』という法務省が用意したソフトで入力ミスがないか確認します。「これで完璧!」と自信を持ってチェックすると入力ミスがあるというエラーが出ます。エラーの箇所を確認しようとエラー・ログを見ると、なんとエラー箇所が3000個!!3000という数字を見て力が抜けました。「これだけ真剣にやって3000のエラーってなんだよ。」と文句を言ってもどうしようもありません。悲しいけど作業を続けることにしました。

つづく。
2004年8月20日(金) 債権譲渡登記のつづき その2
メダル・ラシュが続いてます。テレビで深夜まで応援しているので、不摂生がたたり、とうとうまた風邪を引いてしまいました。週末安静にします。
今日から、ここ麻布十番では麻布十番祭りです。去年は3日間で30万人の人出だったようで、東京の下町風のお祭りでは最大規模です。(安岡)力也を初めとして、芸能人も大勢きます。地下鉄の駅が出来てから、人出も多くなり、お正月の明治神宮並みの混雑です。遅くなると帰るのに一苦労しますので、今日はとっとと帰ります。

さてつづき。
エラー・ログを個々確認すると確かに1スペース少ない箇所とかがあります。入力の最初の部分で間違えると、後のデータは全部1スペースずれてしまいますから、3000のずれがあっても仕方ありません。「ああ、これが原因か。」とちょっと安心し、該当部分を訂正し、再度チェックします。

エラーの数2800。溜息しか出ません。
何度見ても入力ミスは無さそうなのになぜ??またしても1行ずつ丁寧に見るしかありません。朝方までかかってもまだ完成しません。こんな遅い時間、事務所には私一人です。集中力も切れてます。疲れているからだろうと、その日はあきらめ、一旦寝ることにしました。もうぐったりです。パソコンの画面を見っぱなしの目はもうショボショボです。

次の日、気を取り直して、再度CREDITファイルに向います。しかし何度やってもダメ。
仕方ないので、法務局に問い合わせの電話をします。でも何を質問したら、解決するのかわかりません。結局問い合わせしても、うまくいきません。
ほとほと困り果てました。
つづく。
2004年8月23日(月) 債権譲渡登記 完結
一般の方には、なんのこっちゃという話を続けてしまいましたが、これも今日で最後です。連日のメダル・ラッシュでネタがないため、お茶を濁させてもらいました。

数時間経過したある瞬間、「これか。。。」あるミスに気づきました。
債権の譲受人は、タックスヘブンであるケイマン等に本店のある外国会社がほとんどです。これらの会社名は当然カタカナ。
入力する会社の商号がカタカナの場合、例えばエイビーシー・コーポレーションの法人名には「エイビーシー・コーポレーション」そのふり仮名は「エイビーシー・コーポレーション」ではなく「エイビーシーコーポレーション」。そうです。『・』が多かったのです。いくらやっても、これじゃ気づかないです(笑)。
恐る恐る債権チェックのソフトにCOMMONファイルを入れます。

数秒後。

「検査は正常に終了しました。」とのメッセージが表示されました。時間を見るとやり始めてから24時間が経過してます。
データファイルさえできれば、こっちのものです。あとは簡単です。普通の登記と違うことが多いのですが、なんとか無事完了です。

当時、この仕事を安請け合いした相手方の会社には、こんな苦労した話はしませんでした。良く覚えていませんが、たぶん強がって、「楽勝でした。」みたいな話をしたと思います(笑)。
今では債権譲渡登記用のソフトも発売されてますので、私がやった頃の苦労をする必要はないと思います。今後初めてやられる方、気合いを入れてやるより、ソフト買ったほうが楽です(笑)。

P.S.
あとこの登記、対抗要件の関係で、登記事項証明には何時何分と登記申請した時間まで記載されます。「朝一番で申請してくれ。」と言われているのに、朝寝坊したのはすぐ分かります。気をつけて下さい(笑)。
2004年8月24日(火) ネタなし、スランプです
スランプになりそうなくらいネタなしです。ワードに向って書き始めるまで、1時間。(←つらそうでしょ(笑)。)迷える私に愛の手を。今だネタ募集中です。

ちょっとしたネタを日経から拾ってきました。無理やり見つけたネタを強引に司法書士に関連づけていますから、あんまり面白くないです。(すみません。本当にスランプかも。。。)今日の話は「標準的な家族」。最近出生率の低下、少子化が問題になっています。家族の構成が両親と子供2人という標準的な家族が少なくなっているそうで、その標準的な家族をターゲットにしてきた商品が売れなくなってきたそうです。東京では1世帯に占める一人暮しの割合が40%を超えているそうですから、そんなマーケットに家族向け商品がヒットするはずもありません。

司法書士の仕事でこのような家族の形を考えるとすると、やはり相続なんかに影響が出てくるんでしょうか。相続登記をやる際に、相続関係説明図というものを作成します。家系図のようなものです。「産めよ増やせよ」の時代には、子供が6人・7人いる家族もいっぱいありました。今の相続は、こういった時代を生きてこられた方がお亡くなりになるケースが多く、ある人がお亡くなりになると、ネズミ算式に増えた子や孫が相続人となり、相続関係説明図(ピラミッド型です。)の作成で苦労するのは勿論のこと、遺産分割協議で揉めに揉めというのが、今私の感じる家族の形です。

あと何十年かすると、この標準的な家族(相続)の形が変わってきます。4人のおじいちゃん、おばあちゃんの孫がたった一人というのも珍しくありません。相続関係説明図はとてもシンプルなものになります。相続人が一人だけというのも珍しくなくなるでしょうから、面倒な遺産分割協議なんて必要ない時代がもうすぐそこまで来ています。相続だけに限らず、色々な影響が出てきそうです。
2004年8月25日(水) パケット定額
FOMAのおさいふ携帯『F900iC』を買った話をしましたが、せっかく新しい携帯にしたのに、新しすぎてiアプリやサイト自体がまだ、この端末に対応していなかったりと不自由さを感じておりました。しかし先日ようやくドラゴンクエストやファイナルファンタジーが対応可能になり、オリンピックの睡眠不足に続き、携帯での睡眠不足という情けない状況になっております(汗)。しかもiモーションなどの容量の大きいファイルを調子に乗ってばんばんダウンロードしたので、パケット料もとんでもない額になっている事に昨日気づき、今日慌ててパケット定額にしました。時すでに遅しですけど(笑)。パケット料を心配する司法書士、聞いたことないなあ(笑)。携帯でのウェブ接続初心者であることが露呈してしまいました。

このように携帯でもパソコンでもインターネットに相当接続しておりますが、私のところには未だ「架空請求」が送られてきません。私の知り合いも何人かこの請求書を受取ったことがあるみたいなのですが、以前ご説明した通り、これらの請求に対しては「断固無視」の対応を心掛けて下さい。架空請求は、ほとんどの場合、普通のハガキで送られてきます。本気で裁判やるのであれば、内容証明(業務日誌2004年1月22日(木)にて既出)で送られてきますので、簡単に区別がつきます。普通のハガキに比べると内容証明は郵便代が高くつきますから、架空請求業者(こんな呼び名あるかな?)も出せないでしょうね。

でも架空請求がそもそも送られてこないために、安易にクリックするのは止めましょう。

2004年8月26日(木) 司法書士業務賠償責任保険
法人後見委員会での担当地区の至急案件が添付ファイル23個の大容量で送られてきました。明日までに返事をしなければならないのですが、こんな沢山のファイルをいつ読めというんでしょうか。。。助けて下さい。

今日東京司法書士協同組合から保険のご案内がきてましたので、今日は「司法書士業務賠償責任保険」のお話。
司法書士は、その特有な業務のため特種な保険に加入しています。(ほとんどの司法書士が加入しています。)例えば不動産登記の仕事で、地面師に騙されて所有者に損害を与えたり、
権利証の盗難にあったりした場合、最大で2億円までの損害を賠償する保険です。地方だとこの2億円の金額で十分カバーされる仕事が多いと思いますが、都市部で仕事をしていると2億円を超える高額の不動産の取引も多いので、私個人的にはこの2億円の上限をもっと引き上げて欲しいと思っています。お客様から見ると、司法書士がこのような保険に加入していることは大きな安心に繋がると思います。

東京司法書士会では、今年11月から会員である司法書士全員を被保険者とする全員加入制度を導入します。(この全員加入の保険は上限1000万円まで)
今までは、ほとんどの司法書士がこの手の保険に加入しているとはいえ、一部では保険に加入していない司法書士がいたりしていました。これが全員加入となりますから、より大きな安心を与えられるようになります。

といっても仕事上の事故を起こさず、この保険のお世話にならないように用心していきたいと思います。(高額な取引では、いつもビクビクしています(笑)。)
2004年8月27日(金) 司法書士の広告
今日はちょっと変わった「広告」の話。司法書士が「コウコク」というと「公告」か「抗告」ですけど、法律関係ではない「広告」のほうの話です。最近になって、やっと規制緩和の一環で司法書士も広告することができるようになりました。

この広告、今までは品位に問題があるとして、中々認められていませんでした。その影響かどうかはわかりませんが、日本司法書士会連合会では、「テレフォン人生相談」という番組の提供を行い、司法書士の新たな業務である簡裁訴訟代理関係業務のPRをラジオで流すようです。(ちなみに放送は9月1日から3ヶ月間、ニッポン放送で11時から11時20分まで。CMは月〜金、番組は月水金です。)お金があれば、個人事務所でもこのようにラジオやテレビにCMを流しても良くなったようです。ラジオやテレビとまでは行かなくても、皆さんの中には、電車の中刷り広告などで、司法書士事務所の宣伝を見たことがある方もいらっしゃると思います。

しかし司法書士と一般の方との接点はあまりにも限られています。頻繁に不動産取引をされる人もいないでしょうし、相続がしょっちゅうある訳もありません。会社設立や自分の会社の定款変更を頻繁にやる人もおりません。電車の中刷りをご覧になればわかりますが、広告を出している司法書士の業務のほとんどは「自己破産」「債務整理」です。これなら多少は広告の効果がありそうです。

なんで今日急にこんな話をしているかというと、実は広告代理店から電話があり、「東京メトロの麻布十番駅のホームに電気看板(プラットホームに掲示されるもの、結構サイズが大きくて120センチ×170センチ。)出しませんか?」というお誘いを受けたからです。うちの取扱業務が業務なだけに一般向けの広告で効果があるとは思えませんが、名刺がわりにどうかなあと思っています。

こんな広告出すのどう思います??
2004年8月30日(月) 例によって法人後見委員会
今日は例によって法人後見委員会です。午後1時から8時(でも終わるのは10時ぐらい。。。)まで司法書士会館にいます。お急ぎでなければメールにてご連絡下さい。更新はまた明日。
2004年8月31日(火) 明日1日は大安です。
今日で8月も終わり、明日から9月です。しかし秋を感じるどころか、台風が遠のいた東京は、まだまだ残暑が厳しい1日でした。みなさんは台風の影響はありましたか?昨日法人後見委員会が終わって、いつものように飲むのかな?と思っていましたら、さすがに昨日は天候が悪化しないうちに帰ろうということになりました。委員は全国から集まっていますので、ヘタすると台風の影響で帰れないかもという人もいます。さすがにあっさり解散しました。昨日の会議で、法人後見の担当地区が増えてしまいました。だんだん深みにはまってます(笑)。

今日まで8月ですけど、さすがに月末。昨日半日外出していたというのもあり、忙しい1日でした。私の体内時計では、今日は金曜日と錯覚するような疲労感を味わっています。ちなみに明日は月初ですが、大安です。キリがいいので、会社設立は明日という会社も結構あります。最近では大安より1日設立などにこだわるお客様が多いようですが、1日で大安だと設立が集中します。本当にギリギリですが、次々と保管証明が送られてきました。なんとか無事全部申請できそうです。会社の設立は登記が効力発生要件です。登記が完了しなくても、明日申請をすれば、めでたく1日(大安)に会社が誕生することになります。〆切のある登記は、時間を気にして大変ですけど、めでたい会社設立ですから、もうちょっと頑張ります。

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