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2013年09月25日

「半沢直樹」の最終回 会社法上どうなの??っていう箇所

今日は、視聴率で家政婦のミタを超えたドラマ「半沢直樹」の最終回でのお話。
業界関係者(バンカーでなく司法書士業界)の人にはつまらない話なので、業界関係者は、読み飛ばして下さい。

会社法上どうなの??っていう箇所があったので、検討してみます。

 

【その1】 大和田常務の不正を取締役会で半沢直樹が追及する場面

半沢直樹が内藤第2営業部長に呼ばれて、取締役会に加わります。ドラマでは、
取締役会ってこんな感じなんだと思われるかもしれませんが、取締役でない部長の内藤第2営業部長や半沢直樹は普通は参加できません。
なんで参加できたかというと、たぶん取締役会規定。

 

たいていの会社の取締役会規定にはこんな規定があります。

第●条  取締役会が必要と認めたときは、取締役以外の者を取締役会に出席させて、その意見又は説明を求めることができる。

 

大和田常務の不正を追及するのに、内容に詳しい半沢に説明させたということですね。内藤第2営業部長があの場にいたのは、
なんででしょう。違和感はなかったですけど。

 

 

【その2】大和田常務の不正を追及する議案を半沢直樹が提出したようにみえる場面。

 

取締役会は、中野渡頭取が招集します。議案もそこで確定しているはずですから、中野渡頭取自身が、
大和田常務の不正を追及する議案を提出したものと思われます。岸川取締役の告白により大和田常務の不正が明るみに出ましたが、
岸川取締役が告白するかどうか微妙な段階でしたので、この議案提出には、相当なリスクがあったはずです。

でも実際問題、完璧な証拠を揃えて、取締役会を招集するとしたら、ドラマの面白みが全く無くなってしまうので、そこは、
つっこまないでおきましょう。

 

まだ気になった箇所があるので、次回へつづく。

 

全然関係ないですけど、伊勢島ホテルの湯浅社長を演じた駿河太郎さんは、笑福亭鶴瓶さんの息子さんです。へ〜(笑)。