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ブログ

2012年10月15日

事業目的の数、多いのか少ないのか

ニュース自体は、10日程前のものですけど、じわじわ話題となっているようで、内藤先生のブログから拾ったネタ。

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グリー、事業目的に「飲食店」「旅行業」
など約20項目追加 定款変更 〔2012/9/25日経QUICKニュース(NQN)〕
 グリー(3632)は25日、同日開催の定時株主総会で事業目的の追加など定款の一部変更が決議されたと発表した。
今月にゲームのキャラクターグッズなどを企画・開発する子会社を設立しており、会社の「目的」の項目に「キャラクター商品やゲーム機器、
玩具などの企画・開発」を加えた。事業目的では今後の多角化、新事業への進出に対応するため、「クレジットカード業」や
「遊技場施設や飲食店の運営」、「旅行業」など20項目余りを新設した。同社によると、「現時点で半年後などの計画があるわけではなく、
今後(事業展開する)可能性のあるものも入っている」という。

グリーの打ち出の小槌であった「コンプガチャ」が社会問題となって、今後の収益源として、いろいろ模索している段階でしょうか。

グリーの「定款の一部変更に関するお知らせ」によれば、変更後の事業目的の数は、21個追加して合計33個。

http://v3.eir-parts.net/EIR/View.aspx?template=ir_material&sid=18613&code=3632

一般の方は、この33個という数字が多いか少ないか分からないと思いますが、他社・他業種は何個くらいなんでしょう。

「鉛筆からロケットまで」とその取扱品目の多いことで知られる総合商社は、他業種に比べれば、当然事業目的数が多いんですけど、
それでも30個未満の会社もあります。

「その他商業全般」を事業目的に入れたNTTドコモは、この文言のお陰か21個。


http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/ir/binary/pdf/stock/regulations/articles_110617.pdf

「その他商業全般」と双璧となる「その他適法な一切の事業」という切り札を投入したエーザイ株式会社は、
事業目的2個と完全にスリム化。
http://www.eisai.co.jp/news/pdf200622.pdf

 

グリーの場合、許認可がからむ目的が多いため、ある程度の個数は仕方ありませんが、
エーザイ株式会社のようなスリムな事業目的でも良かったと思います。

「なんでこんな数にしたのかなあ」と、ライバル会社である株式会社ディー・エヌ・エーの事業目的を調べると、なんと30個、
しかも同社の目的とかなり内容が重複しています。どうやらこのあたりが、21個追加して合計33個となった理由でしょうか。