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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

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2012年08月06日

登記できそうで、登記できない ローマ字商号

今日は、雑談みたいな話。

まあ、いまさらですけど、会社の商号には、ひらがな・カタカナ・漢字のほか、ローマ字その他の符号を使うことができます。

具体的には、以下のとおりです。
  (1)ローマ字(A a B b C cなど大文字及び小文字どちらでも可能)
  (2)アラビヤ数字(1、2、3など)
  (3) 「&」(アンパサンド)
     「’」(アポストロフィー)
     「,」(コンマ)
     「−」(ハイフン)
     「.」(ピリオド)
     「・」(中点)

と、ここまではみなさんよくご存じのこと。

じゃあ
「株式会社A&B」はどうでしょう?
もちろん登記可能。

じゃあ 「株式会社BLACK CAT」は?
登記可能。

じゃあ
「株式会社BLACK AND WHITE」は?
登記可能。

じゃあ
「株式会社BLACK & WHITE」は?
これがダメなんですよね。

原則は下記の1,2
1・・・「&」は、字句を区切る際の符号として使用する場合に限り用いることができます。
2・・・ローマ字を用いて複数の単語を表記する場合に限り、当該単語の間を区切るために空白(スペース)を用いることもできます。

「株式会社BLACK AND WHITE」これは単語を区切っているからOK。
でも「株式会社BLACK & WHITE」の場合、&は単語として扱われないので、あくまでも字句を区切る際の符号。
どうしても登記したいなら、
「株式会社BLACK&WHITE」
とスペースなしの扱い。

「&」をハイフンとか中点と同じ扱いにしてしまっているから、こんなことになります。

外国の会社でBLACK & WHITEの子会社の名前が「株式会社BLACK&WHITE」じゃあ違和感ハンパじゃないです。

実害ないし、そろそろ運用を変えてもらいたいと思う今日この頃。