2013年05月01日
麻雀放浪記 その2 早苗のおばちゃん
昨日のつづき。(今日も法律用語ではな専門用語が混じります。)
法学部でも我々が麻雀がうまいという話はそこそこ有名になり、それがきっかけで近江ゼミに入ることになったのですが、
麻雀がうまくて良かったのは、それくらい。
ネギを背負ったカモには逃げられ、サンマしなければならないこともしばしばでした。
麻雀放浪記に大きな影響を受けた我々は、手積みの雀荘がお気に入りでした。しかし当時の雀荘は、既に全自動卓がほとんど。そんな中、
数少ない手積みの雀荘が、法学部の校舎に一番近い南門を出たところにある雀荘「早苗」だったのです。
あと一人の面子を揃えることができなくなくて、サンマをやっていた頃、最後の面子になってくれたのが、雀荘「早苗」の
「早苗のおばちゃん」でした。早苗のおばちゃんは、大きく勝ちもしないし、負けもしない。今考えると、実は一番うまかったのは、
早苗のおばちゃんだったのかもしれません。
どれくらいの時間、早苗のおばちゃんと卓を囲んだでしょうか。我々の東京のおっかさんというような存在でもありました。
相当親しくさせて頂いていたので、大学を卒業してから、早稲田の近所まで行く機会があると、必ず雀荘「早苗」に顔を出し、
早苗のおばちゃんに近況を報告したりしていました。
ずいぶん早稲田にも行ってないなと思っていましたが、ふとしたことで、最近になって、
早苗のおばちゃんが数年前にお亡くなりになっていたことを知りました。
初歩的な元禄積みが流れ、私の積もる牌が全部早苗のおばちゃんに行ったことがありました。中を3回連続で積切りして、
厳しい視線を投げてくれた早苗のおばちゃん。
実に押し引きがうまい早苗のおばちゃん。裏ドラがあまり乗らない早苗のおばちゃん。今思えば、
全て早苗のおばちゃんにコントロールされていたのかもしれません。
もう一度あの面子で卓を囲みたいけど、またサンマに戻っちゃいますね。
本当にご冥福をお祈りします。