2014年02月26日
NHKの会長のことを知るために定款を読んでみた
そろそろ4月の役員人事絡みの相談が増えてきましたが、こちらの役員人事は、他の法人とずいぶん勝手が違うようです。
style="MARGIN-RIGHT: 0px"><NHK会長>理事に辞表要求 全員提出、
日付は空欄(毎日新聞 2月25日)
NHKの籾井勝人(もみい・かつと)会長(70)が、1月25日の就任初日に会長、副会長を補佐する理事10人全員に辞表の提出を求め、
実際に提出させていたことが25日、分かった。衆院総務委員会で、参考人招致された理事全員が、事実を認めた。
任期満了前に辞表を提出させたのは、人事権の強化を図る狙いがあったともみられる。(以下略)
会社や他の法人の役員変更の方法などを考えると、「ここまで会長に権力はないもんだけどな。」と多少違和感がありましたが、
定款を読んで納得。
こちらが日本放送協会定款↓
http://www3.nhk.or.jp/pr/keiei/teikan/pdf/teikan.pdf
特殊法人だけあって、他の社団法人などとは、かなり相違点があります。
定款によると内閣総理大臣に任命された12名の委員で構成される経営委員会なるものがあり、この経営委員会の議決によって、
会長が任命されます。
そして経営委員会の同意を得て、副会長・理事は会長が任命することになってます。
他の法人の理事の多くが社員総会なりで選ばれるのと違って、会長による任命で選任される訳ですから、
理事10人全員に辞表の提出を求めるという権力はお持ちのようです。会長の任期は3年のようですけど、こういった報道がされた後、
この会長は再任されるか微妙な感じがします。