2006年02月03日
ライブドアの役員変更
昨日のからみで、もう少しだけ、ライブドアの取締役について。(あまり商法がお詳しくない方のため、
ちょっとだけ取締役の選任と代表取締役の選任について解説します。基本中の基本ですが、取締役は株主総会で選任されます。
そして代表取締役は、その選任された取締役による取締役会で選ばれます。)
少し前までライブドアの取締役は下記の構成でした。
(第10期定時株主総会招集ご通知による)例の事件の前に昨年の12月25日に新高輪プリンスホテルで開催されたものです。
ニュースご覧になった方もいると思いますが、ホリエモンが泣いた時のものです。
そこで7名の取締役が選任されました。
代表取締役 堀江貴文
取締役 宮内亮治
取締役 山崎徳之
取締役 岡本文人
取締役 熊谷史人
取締役 羽田寛
取締役 山田良明
そんな中、平成18年1月23日堀江、宮内、岡本取締役が逮捕されました。しかし事件発覚後、
フジテレビ常務取締役でもある山田良明氏はすぐ辞任しました。結局取締役は山田氏を除く6名になった訳です。
後任の代表取締役を選任するには、取締役会を開催しなければなりませんが、
取締役会が有効に成立するためには、過半数の取締役の出席が必要となります。6名中3名逮捕されてますから、
この段階では取締役会は開催できません。急いで後任を選ばないといけない緊急時ですが、株主総会を開催して取締役を増やして、
有効に取締役会を開催することもできません。
翌日1月24日取締役だった宮内亮治容疑者が辞任しました。
これでライブドアの取締役は5名。堀江容疑者と岡本容疑者が欠席しても、残りの3人の取締役の出席で過半数を超えますから、
取締役会が開催され、後任として熊谷史人氏が代表取締役に選ばれました。定足数ギリギリです(笑)。
そして翌1月25日、
堀江、岡本取締役から辞任届が出ました。この日なら余裕で取締役会は開催できたんですけどね。。。
今までの関与していた司法書士は、今回の役員変更登記はしないと思いますが、
どこの司法書士に声がかかったんでしょうね?この件、これだけ詳細をブログに書けている私は、「守秘義務がない=関与していない」
ということです(笑)。