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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

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2007年10月29日

司法書士が損保ジャパンに差押

ニュースで司法書士が登場すると不祥事が多い気がしてならない毎日新聞より一風変わったニュース。

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保険金未払い:地裁が損保ジャパンを差し押さえ /岡山
(毎日新聞 2007年10月26日)

 岡山市内の司法書士(60)が損害保険ジャパン(東京都)
を相手取って保険金1040万円の支払いを求めていた訴訟で、岡山地裁は25日までに同社に全額支払うよう判決し、同日、
仮執行を受けて同社岡山支店の現金11万5000円、机と椅子約200組などを差し押さえた。
11月8日までに支払いがない場合は競売にかけられる。

 判決などによると、司法書士は同社の
司法書士賠償責任保険」に加入していた。別の損害賠償訴訟で敗訴したため、
同社に保険金の支払いを求めたが、同社が「免責条項に該当する」として支払いを拒否したため、今年1月に提訴していた。

ずいぶん昔、某銀行も些細な金額の差押えをやられてFRIDAYか何かのネタにされてましたが、損保ジャパンも超大手。
担当者を含めて大騒ぎなんじゃないでしょうか?差押えも机と椅子約200組と強烈、何の手違いでこうなったのか詳細はわかりませんが、
岡山市内の司法書士(60)はスッキリしたはずです(笑)。

司法書士だけではなく、世間でいう専門家はその職業独自の賠償責任保険というものがあります。
司法書士の賠償責任保険はみんな入っています。

司法書士が不動産登記などの仕事上で、過失等により第3者に損害を与えてしまったような場合、
取り扱っているものが不動産なだけにその損害も高額になってしまいます。
そのため不運にも損害賠償訴訟に巻き込まれた司法書士にとって最後の頼みの綱が「司法書士賠償責任保険」です。

自分の周りに「司法書士賠償責任保険」を頼ってしまった方はあまりいませんが、
出来れば一生縁がなければそれにこしたことはありません。

司法書士も損害賠償訴訟に巻き込まれたくはありませんから、相当注意深く業務を行っていますが、今回の岡山の司法書士にとって
「免責条項に該当する」とは何だったんでしょうね?

最近ニュースになっている保険金不払い問題のような残酷な対応でないことを期待するばかりです。