本文へスキップ

司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2006年04月08日

未公開株詐欺 騙されるな!!

 


 


今日は、「未公開株詐欺」のお話。
6日の東京株式市場で日経平均株価が5年9ヶ月ぶり、TOPIXが14年5ヶ月ぶりの高値更新、
日経新聞にはコメルツ投信投資顧問の山本平社長の「マクロ・ミクロの両面で当面、死角が見当たらない。」
と景気の良さそうなコメントが紹介されていました。

 


一連のライブドア騒動で一瞬引いてしまった個人投資家も安心して市場に戻れそうなかんじですね。
そんな個人投資家の期待に応える記事もあれば、同じ今日の紙面には、「未公開株 うまい話 ご用心」
という未公開株詐欺の記事も掲載されていました。「必ず値上がりする」なんていう卑怯でもあり、
古典的な手口に引っかかる人は相変わらず多いようです。

 


「なんで騙されるかなあ。。。」考えてもみれば、
必ず儲かる話をわざわざ電話したり、訪問したりして、赤の他人に教えるお人よしなんていませんよ。本当に儲かるなら、
そいつ一人でこっそりやるでしょ(笑)。どこで入手したかわからない電話番号リストで、営業マン(当然証券会社の営業マンではない)が、
自分の生活のために一生懸命に電話営業してるんですから、その時点でおかしいでしょ。儲かればそんなセコイ営業電話かけやしないですよ。

 


でも、「マクロ・ミクロの両面で当面、死角が見当たらない。」
なんて押せ押せムードであれば、「俺も」「私も」と株の儲かり話に引っかかっちゃうんでしょう。証券取引法では未公開株の販売等を行うことが出来るのは、
当該未公開株の発行会社や登録を受けた証券会社に限られます
から、お金を渡す前によく確認しましょう。

 


中途半端な商法や近年の改正商法の知識で、「上場前の株式ですから、
この株は譲渡制限株式です。取締役会の承認がないと株券は渡せないんですよ。」
と代わりに預り証を渡すとか
「商法が改正されて最近の株式は株券不発行なんですよ。」とか説明してるらしいです。
無邪気な演技力勝負の振込め詐欺より、よりもっともらしい説明が始末に負えないですね。
今後新会社法のネタによる手口が新たに登場するかもしれないですね。。。

 


騙されるな!!未公開株。