本文へスキップ

司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2009年09月01日

司法書士の活躍と司法書士の報酬

ちょっとバタバタしてますので、軽め軽めで。

債務整理の過大広告や依頼者とのトラブルが目立つ認定司法書士ではありますが、債務整理ではなくて、本来の(?)
簡易裁判所の案件をやられている認定司法書士もいるようです。

style="MARGIN-RIGHT: 0px">

「張り紙で家賃督促は不法行為」
大阪簡裁判決(2009年8月28日朝日新聞)
 支払い済みの家賃を未納とされ、玄関ドアに退去を迫る文書を張り付けられて居住権を侵害されたとして、
兵庫県宝塚市の借り主が家賃保証会社に慰謝料など計120万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、大阪簡裁であった。山本晃與
(あきよし)裁判官は張り紙による督促を不法行為と認定し、同社に20万円の支払いを命じた。
 支援団体「全国追い出し屋対策会議」事務局長で、原告代理人の堀泰夫司法書士は「業界に追い出し行為の禁止を迫る判決で、
抑止効果が期待できる」と評価している。(以下略)

こういう報道がなされて、認定司法書士の活躍が世間に認知されるのは喜ばしいことではあります。過払い過払いに走らず、
こういう分野でも活躍して欲しいと思いますが、気になるのは、司法書士報酬。

不法行為を認定させるだけの聞き込みに要した時間、訴状などの書類作成に要した時間、期日に裁判所へ出向いた時間、

勝手な推測ではありますが、1〜2時間で終わる作業ではありません。似たような訴訟を何件もやられているなら、
ある程度の効率いいのかもしれませんが、実際どうなんでしょうか?

ずいぶん昔に、1回だけ法廷デビューした私だと、トータルで10時間ぐらいはかかるでしょうか?あるいは、
もっとかかるかもしれません。

仮に10時間かかったとすると、やっぱり10万円くらいの報酬は欲しいところ。しかし支払いを命じられた額は20万円。

「半分ちょーだいね。」みたいな価格では依頼者もお気の毒です。

経済的な利益の20%が仮に相場だとすると、4万円。

これじゃこちらの身が持たない。

こういった分野での司法書士の活躍を願いつつも、変なところが気になっちゃいました。