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ブログ

2007年10月10日

港出張所が舞台のニュース

昨日の戦国武将はお楽しみ頂けましたでしょうか?知人に国宝マニアがおりますので、その知人には気にいって頂けたと思います。
個人的には三国志バージョンなどを作成してもらえればなと願っています。データが膨大になりますから、無理でしょうか?
「あなたは最弱キャラ「曹豹」です。」なんて結果が出ると光栄マニアの私には堪らないのですが(笑)。


さて今日は目の前の港出張所が舞台のニュース。

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疑惑登記口利き 村上元行革相の秘書 六本木のビル 支援者依頼受け
(10月10日産経新聞)

 自民党衆院議員の村上誠一郎元行政改革担当相(55)=愛媛2区=の秘書(67)
が大臣秘書官だった2年前、村上氏の支援者の依頼を受け、東京・六本木の通称「TSKビル」
を設立した東亜相互企業の社長解任登記を急ぐよう、東京法務局に口利きしていたことが関係者の話で分かった。(中略)
 支援者は東京都港区の商社社長(58)。(中略)
 商社社長は17年9月26日、株主で役員だった故町井氏の長男(46)に都内のホテルで東亜相互の臨時株主総会を開催させた上、
内妻側の総会出席を妨害し、内妻を役員に再任しない決議を強行。さらに取締役会で社長解任を決め、同日、
役員変更登記を東京法務局港出張所に申請した。
 内妻側は「株主を会場に入れなかった総会は違法」として港出張所に登記申請の却下を要請する一方、
9月29日には総会と取締役会の決議不存在などを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。
 これに対し、商社社長は秘書に口利きを依頼。秘書が翌10月3日、港出張所を訪れ、所長に秘書の名刺を渡した上で
「一日でも早く登記してほしい」と要請した。だが、出張所は「書類に不備がある」などとして登記手続きを進めなかった。

私は港支部の支部長ですので、当時の港出張所の所長は存じ上げております。しかし2年前にこんなことがあり、しかも報道されるとは、
所長さんも想像してなかったのではないでしょうか?

法務局の近くで開業してますから、「一日でも早く登記してほしい」なんてお客もたまにいます。またこの手のお客はたいてい飛び込み客。
場合によっては誰かの名刺をもってたりします。

経験上、「一日でも早く登記してほしい」なんてお客は、あまりいいお客とはいえません。
決議内容や変更事項のどこかにやっぱり気になる部分があったりしますし、お金が貰えないなんて笑えないこともしばしばです。
役員全員変更に商号変更や本店移転、目的変更などの総とっかえ。目つきの険しい担当者や黒塗りのベンツ。クワバラクワバラ。

役員全員解任なんかの登記は、書類の不備がなくても登記申請後の手続きが保留になったりしますが(かなり問題がある可能性が高いため)
、このケースも同様だったんじゃないでしょうか?

それともただ単に「書類に不備がある」補正だったのか?真相は闇の中ですが、この手の口利きは勘弁してもらいたいと思います。
要求をはねのけた港出張所はご立派。(毎日遅くまでご苦労さまです。)