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2008年11月19日

110億円の融資

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<駒沢大学>金融危機で154億円運用損…
キャンパスも担保(11月19日 毎日新聞)

 駒沢大学(東京都世田谷区)
がデリバティブ取引で154億円の損失を出していたことが分かった。世界的な金融危機の影響を受けたといい、損失を穴埋めするため、
今月になって大学キャンパスなどを担保に銀行から110億円の融資を受けた。

 大学によると、
昨年7月に外資系金融機関2社との間でデリバティブ取引の「金利スワップ」と「通貨スワップ」の契約を締結した。契約額は約100億円。
しかし、金融危機で円高が進んだことなどから、特に今年9〜10月になって損失が急拡大。同月末に解約したが、
最終的に損失額は154億円に達した。 (以下省略)

デリバティブ取引というと、オレンジ郡、P&Gなど古い事件を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。私個人的には、
やっぱりベアリングの破綻。阪神淡路大震災の影響もあったようですが、
SIMEXとOSEでの日経225先物でたった一人のトレーダーの失敗で歴史あるベアリング銀行が潰れたニュースは、
大きなインパクトがありました。

プロでも失敗しますし、たった一人のプロが大きな金融機関を潰すのもデリバティブ取引。
リスクが高いのは素人でもわかる取引のはずですが、駒沢大学はやってしまったようです。

 

154億円。

 

駒沢大学の資産総額は940億円、もうちょいやられるとベアリング銀行の二の舞です。

とここまでは一般人の目線。

 

でも司法書士の目線では、

「大学キャンパスなどを担保に銀行から110億円の融資を受けた。」の部分。

銀行の貸し渋りで担保の設定が減ってしまって、困っている司法書士業界としては、110億円の担保の設定はそこそこの商売。

「登録免許税(債権額の0.4%)デカいな」とか「司法書士報酬もそこそこあるな」と変な部分にひっかかってしまいました(笑)。