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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2005年07月25日

不良客

土曜日関東地方で地震がありました。夕方友人数名と集まる約束があったのですが、鉄道はひどい有様で、集合するのが大変でした。災害に弱い東京を再認識です。
さて今日はちょっと風変わりな『不良客』について。

司法書士も基本は客商売ですから、原則は「お客様は神様」なのですが、『不良客』と呼ばれる方々もいらっしゃいます。株主総会が開催され、そこで登記事項(中小企業の場合、役員変更登記が中心ですが)が発生した場合、変更が生じた日から2週間以内に登記しなければならない事になっています。この手続を怠っていると過料の制裁がありますので、役員の任期を管理して、登記しなければならない時期が来たらお客に通知したりしています。通知を受取ったとしても、不良客はこのルールを守ってくれません。数年間ほったらかしも珍しくありません。

またあまりにルーズな不良客の場合、担当していた司法書士との関係もうまく行っていない場合が多く、「前回はどこの司法書士に(登記の)お願いしたのですか?」と聞くと黙り込んだりします。挙句の果てには「あの事務所はダメだ。」等と悪口を言い始め、「代書屋」「代書屋」を連発します。

以前ご紹介したと思いますが、差別的に司法書士を「この代書屋風情が」と呼んだりするようです。私個人的には、「代書屋」と呼ばれても平気ですが、あそこまで「代書、代書」と連呼されると、さすがに気を悪くします。

そして必ず、登記簿には怪しい影が(笑)。以前担当していた司法書士に見放されるのも分かるような気がします。商法上のルール以前に社会的な道徳の問題ですね。