2011年01月24日
TOEICは730点以上ってどうなんだろう??
来年4月から小学校5年6年生は、外国語(英語)が必須科目となります。外国語学習の重要性を考えると、いい流れとも思えます。
しかし一部には、日本語もちゃんと学べていない段階から外国語の学習はいかがなものかという意見もあるようです。
そんな小学生の頃から英語を学習していない今の大学生には、このニュースはどうなんでしょうか?
style="MARGIN-RIGHT: 0px">新卒採用、TOEICは730点以上…
武田薬品(読売新聞 1月23日)
製薬国内最大手の武田薬品工業が、2013年4月入社の新卒採用から、英語力を測る学力テスト「TOEIC」(990点満点)
で730点以上の取得を義務づけることが22日、明らかになった。(略)
730点以上は「通常会話は完全に理解できる」水準とされ、得点者は受験者の1割強にとどまっている。(略)
TOEICの730点以上は、留学経験のない文系の学生がある程度しっかりTOEIC対策をして取れるレベル。
大学で遊んでばかりいないで、「ちゃんと英語ぐらいは、勉強しました」という一応の判断はできると思いますが、それだけのような気もします。
730点以上は「通常会話は完全に理解できる」水準と報道されていますが、「字幕スーパーなしで映画が分かるレベル」からは、
ほど遠いと思います。
元々英語の勉強のできた文系の学生には、とてつもなく高いハードルとは思えませんが、理系の学生には、どうでしょうか?
数学・物理・科学などは、ピカイチだったけど、英語で苦しんでいた同級生がかなりいましたから、
薬品会社を目指す典型的な理系の学生には、とんでもない話かもしれません。
「数学・物理・科学はダメダメだけど、英語はなんとか」という学生ばかりを採用すれば、
会社の未来は明るいという判断ではないと思いますが、失う何かもあるような気がします。
他の企業もこれに追従していくのか、どうなんでしょうね。