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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2006年05月25日

司法書士試験について その2

 


昨日の続き。司法書士試験について。「32才の会社員」さんのように「これから受験しようかな?」
という方向きの記事です。

 


昨日は司法書士試験の合格率2〜3%は、
「最低2年は本気で勉強してきた真剣度100%の受験生のうち、合格が本当に2〜3%ぐらい」と厳しく思っていたほうがいいですよ。
みたいな内容でした。司法書士試験だけではなく、司法試験、税理士試験にも共通したものですが、
試験に受かると自身の人生の方向が変わるような資格試験に挑戦するのは、悪いこととは申しません。実際私は、サラリーマンを辞め、
大きく方向転換して良かったと思っています。

 


しかし、安易に勉強開始するのは、どうでしょうか?

 


そもそも司法書士試験、めちゃくちゃ範囲が広いですし、
覚えなければならない量が半端ではありません。日本史で大学受験された方ならお分かり頂けると思いますが、暗記しなければならない量が
「山川の日本史用語集を頻度1まで10冊分」覚えるイメージです(笑)。私も高校生の頃は、すぐに覚えられる柔らか頭を持っておりましたが、
30歳を超えていると、以前のような柔らか頭を持っていないのに、すぐ気づきます。
私の同期で60歳を超えて合格された方がいらっしゃいましたが、ある程度の年齢だと本当に苦労すると思います。

 


1日10時間×数年の時間を勉強にあてる訳ですから、
合格して回収したいと思うのが、当たり前。だから数年が3・4・5と長くなるにつれ、引くに引けなくなったりしますし、
プレッシャーも想像以上に大きくなります。普段成績が良くて受からない人は、プレッシャーに負けるのかもしれません。

 


新しい仕事に就ける、自営でやれるというメリットがありますが、
とにかくリスクが大きすぎます。私みたいに「会社を辞めて背水の陣で」なんて自分を追い込む必要はどこにもありません。
司法書士試験の勉強を始めるのは勝手ですが、会社を辞めるのは、少なくてもある程度の目処がたってからにして下さい。
まして家族がいる方は尚更です。確かに専業受験生の方が、たっぷり勉強時間は確保できますが、まず試験範囲がどれだけなのか、
あと民法を数ヶ月勉強してみて、自分に合ってるかどうか、色々検討材料はあると思いますので、ゆっくりやってみましょう。

 

 


民法以外も見てみたい方は、私の最近出たばかりの監修本
試験に出る商業登記法条文問題セレクト295
(今日の写真)です。よかったらどうぞ(笑)!!