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ブログ

2010年07月08日

一般財団法人日本相撲協会?

揺れに揺れている相撲協会ですが、こんな発言まで。

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相撲協会、公益認定に慎重=官房長官
(7月7日19時7分配信 時事通信)
 仙谷由人官房長官は7日午後の記者会見で、日本相撲協会が「公益財団法人」の認定を目指していることについて、「(同協会の)
公益性が疑われている。確かに公益性があるという国民の感覚がないと、認定しにくい」と述べ、野球賭博問題への協会の対応を理由に、
認定に慎重な姿勢を示した。
 これまでの公益法人(社団法人・財団法人)制度は、法人税の優遇措置が受けられる公益財団法人・公益社団法人と、
それ以外の一般財団法人・一般社団法人に改められる。新制度移行に伴う申請期限は2013年11月で、
財団法人の相撲協会は公益財団法人への移行を目指している。
 仙谷長官は「(政府や自治体から)補助金や交付金を受け入れていないことでは、独立独歩の存在だ。
一般法人化してもほとんど影響はないのではないか」と述べた。

 

相撲協会の正式名称は、「財団法人日本相撲協会」です。

今までよく耳にされていた「社団法人○○○○」や「財団法人○○○○」は法人税が優遇されています。

財団法人日本相撲協会も優遇されています。今回のような不祥事がこのタイミングで起こらなければ、すんなり公益認定されたでしょう。

従来の「社団法人○○○○」や「財団法人○○○○」は

公益性があるなと認定されると
公益社団法人○○○○、公益財団法人○○○○に移行します。法人税は優遇されたままです。

しかし、公益性がないと
一般社団法人○○○○、一般財団法人○○○○になります。(原則として税制面での優遇はなし。)

たとえば今、私が高校の同窓会を法人化しようとします。

うるさい認可など関係なしに、登記するだけで、一般社団法人宮崎西高校同窓会ができあがります。一般社団○○○○なんてのは、
お気楽に作れるものです。

これが公益社団とかだったら、大変。

 

つまり

財団法人日本相撲協会は、(市民感覚として)公益性があるものと認定され、

公益財団法人日本相撲協会になるか

市民の厳しい非難にさらされ、
一般財団法人日本相撲協会になるか

の二者択一を迫られているところです。

 

一般社団のイメージはともかく、税制面では更に逃げ道(非営利徹底型)もありますので、官房長官の発言にあるように、

「一般法人化してもほとんど影響はないのではないか」

とも思われます。

 

ちなみにこちら(↓)が現在の相撲協会の寄付行為(会社の定款のようなものです。)


財団法人日本相撲協会寄附行為

それでは。

2010年06月28日

くじに強いといいこともあるようで

議事録が集まり始めました。

しんどいので軽め軽め。

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選挙:
大鰐町長選 山田氏が初当選 同数くじ引きで /青森(毎日新聞2010年6月28日)
 任期満了に伴う大鰐町長選は27日投開票され、元町議で新人の山田年伸氏(58)と、3選を目指した二川原和男氏(68)
=いずれも無所属=の得票がともに3524の同数となった。このため、公職選挙法の規定で抽選が行われた結果、
山田氏の初当選が決まった。

どよめいたらしいですが、同数とは。。。

同数の場合、どうするかご存じない方もいらっしゃったのでは。

 

公職選挙法95条
2  当選人を定めるに当り得票数が同じであるときは、選挙会において、選挙長がくじで定める。

 

ちゃんと法律で定まってます。

 

ちなみに株主総会で賛否同数の場合は、否決されます。中小企業ならあるかもしれませんが、
株主が多い上場会社ではこんな偶然もなかなかないでしょうね。

P.S.
明日はいよいよベスト8をかけたパラグアイ戦。ここまで活躍するとは思ってなかったので、仕事のアポを入れていたのですが、
慌ててキャンセルさせて頂きました。(たぶん先方も良かったのでは(笑)。)

2010年06月09日

困ったちゃんからの相談 その3

昨日は高校の友人と飲んでおりました。ちなみに今日は支部の企画部会。軽めで失礼します。

「500万くらいあるっちゃないか〜。」というお人好しの父親の話の続き。

 

話を良く聞いてみると、家賃が滞ったのには、いくつか理由があるようです。

「両親の入院費などで突発的な支出があった。」
「親戚にお金を持ち逃げされた。」

「たま〜に入金がある。」

との理由で今までの滞納となったようです。

 

しかし、入院費や持ち逃げは、ちょっと信用できないです。それらの言葉を真に受けている父親は、どうなんでしょう?

 

私「支払う資力はあるの?」

父「わからんけど、無理やないかぁ。」

 

私「どうするの?出てってもらうの?」

父「このままやったら、出てってもらおうと思っちょるけど。」

私「・・・」

父「不動産はもっちょるらしいけど。」

私「不動産?」

 

つづく。

2010年06月04日

困ったちゃんからの相談 その2

仕事が色々忙しい時期なので、しばらく昨日のネタ、せこく引っ張ります(笑)。

 

昨日の続き。

私「3年?」
耳を疑いました。

私「いつから?」
父「いつからて、平成19年よ。」
確かに3年前です。

 

私「家賃いくら?」

父「15万」

私「は〜あ?15?」

父「・・・」

宮崎ではかなり高額なお値段。

 

私「全部でいくらよ?」

父「500万くらいあるっちゃないか〜。」

私「・・・」

 

父の話によると家賃が滞り始めてから、払ってもらったり、もらわなかったり、一部を払ってもらったりしていたようです。

つーか、どうしてここまでほっとくかなあ。

毎年夏休みには、実家に帰ってますから、3年前の「払ってもらったり、もらわなかったり」した時にでも相談してくれればいいのに。。。

無催告解除どころのレベルではありません。。。

いくらのんびりした南国宮崎とはいえ、

お人好し?

いやいや、お人好しにも程があります。

2010年06月03日

困ったちゃんからの相談 その1

無料の法律相談などをやっていると、
「なんでもうちょっと早く相談されなかったのかな?」
と思ってしまう案件が少なくありません。

原因は、
身近に相談できる人がいないから、

とか
誰に相談すればいいか分からなかったから。

しかし身近に相談できる人がいて、しかもその人がどんな相談に乗ってくれるか知っている人で、早く相談しない「困ったちゃん」がおりました。

ある相談が今日舞い込んできました。

 

1本の電話がありました。

 

「おとーさんやけど。」
うちの父からです。

父「家賃が滞納されて困っちょるっちゃが。」

うちの実家は不動産賃貸業、いわゆる大家さんです。

私「いくら?」

父「・・・もごもご・・・」
なんか口ごもっています。

 

私「何ヶ月くらい?」

 

 

父「3年・・・」

 

 

????

「3年〜。」

3ヶ月は良く聞く相談ですが、3年って。

つづく。