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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2003年10月02日

品川駅

今日は成年後見の訪問日。任意代理契約を結んでいる方との面談の日でした。
飲み会の席上などで「そういえば原田先生は熊本のご出身でしたよね。」「いえいえ、宮崎です。」「ああ、そうでしたね。」という会話は良くあります。九州出身だけ記憶に残っていたんだな。と普段なら気にも留めないところです。
ところが同じ内容の会話でも、被後見人との会話となると「もしかしてボケが始まったのかな??」などと一々疑ってしまいます。
継続的見守り契約という契約を交わしていますので、月に一度面談して、もしボケが始まったら裁判所に後見の申し立てをすることになっていますので、ちょっとした会話にも注意するようにしています。いろいろお話した結果、どうやら心配のし過ぎだったようです。
元気が有り余っているのか、先日新幹線が開通したばかりの品川駅に行かれたようです。
「別に特に変わったとこなんかないですよ。」とおっしゃってました。
登記の申請は当事者出頭主義だというのは以前説明しましたが、たまに関西方面などに申請をしに行く場合があります。港区からですと東京駅よりも品川駅のほうが近いので、今度から便利になりそうです。関西方面に行きたい行きたいと思っていても、そう都合よく仕事はありません。全然関係無い東北新幹線に近々乗ることになりそうです。

2003年09月04日

イタリア旅行

今日一般の方が相続登記の件で事務所にいらっしゃいました。なごやかにお話をしていましたが、突然ロシアの方(例の太郎さんと次郎さん)も事務所に来られました。一般の方は、司法書士事務所にロシア人が現れるなんて予想してませんから、一瞬ギョっとしていました(笑)。しばらくは外国人来所率が高そうです。
今日は月に一度の成年後見の日でした。先月イタリアに旅行に行かれたので、その時の写真を見せてもらいました。
私「きれいなところですねえ。いいですねえ。」
彼「そうでしょう。このあたりは素晴らしいですよ。先生も行かれたらいいじゃないですか?」
私「…」
心の中で(「あなたに何かあったらいけないので、海外旅行は行きづらいんですよ。」)とつぶやいていました。成年後見という仕事はとてもやりがいのあり、社会に貢献している実感がありますが、身動きが取れないのがちょっとつらいですね。
サラリーマン時代の上司はハワイに移住するし、回りはとても楽しそうです。

2003年05月02日

今日は成年後見事務

今日は成年後見事務。依頼者を面談してきました。
依頼者の話によると、私のところに依頼にくるまで、
1.インターネットで成年後見を検索。法務省のページを見る。
2.法務省に行くが法定後見と任意後見の説明をされ、区役所に行くよう言われる。
3.区役所では公証人役場に行くように言われる。
4.公証人役場で司法書士会に行くように言われる。
5.司法書士会館のリーガルサポートで登録者を紹介すると言われる。
6.やっと私に依頼する。
とグルグルたらい回しにされたそうです。
1.のインターネットの検索で運良くリーガルサポートのページを見つければ良かったんでしょうけど、成年後見制度が新しく認知されていないので、相談窓口を見つけるのが一苦労ですね。依頼者はまだインターネットで検索できたから、遠回りしても一応解決しましたけど、一般の方の簡単なアクセスには遠いようです。
面談中にうちの父親から電話があり、「今、お客様と面談中だから。折り返す」と断ってるにもかかわらず、「実はね。…・」と話続けていました。よっぽど、(「お父さん、ボケてるの?」)と突っ込もうと思いました。他人様の成年後見より、まず身内をしっかりしろという感じですよね(笑)。
言わずもがな、今日も研修です。今やってるグループ研修はグループによって時間割が違います。うちのグループは3・4・5日を連休としたため、その分平日にしわ寄せが来てますけど、グループによっては平日の負担を軽くするため、連休中に研修があるところもあるそうです。とにかく久々に訪れる休息をのんびり楽しみたいです。楽しむというより、とにかく寝ます(笑)。

2003年04月16日

ボケたらどうする?

昨日の続きです。今日の題名は書士会が配ってる冊子のタイトルです。
事務所にいっぱいあるので、持ってって下さい。
財産目録を作成するのが大変なんですが、今回は依頼者が財産目録をご自分で、しかもWORDとEXCELを駆使して作られていたんで助かりました。(←ふつうありえないです(笑)。)
【登記一口メモ】
任意成年後見制度とは身寄りのないお年寄りが老後(特にボケがきたような場合)の不安を解消する制度です。
ボケる前(本人の意識がしっかりしている段階)に任意成年後見契約と委任契約(任意代理契約)を締結します。(公正証書によります。)自分の意識がはっきりしている段階でだれに老後の財産管理などを任せるかを決めるのです。
契約締結後どうなるかというと、具体的にはまず、1月に1度後見人になった私が委任者であるお年寄りと面談します。日常生活に支障がない場合は、それだけです。
意識がしっかりしている場合でも突然の事故などに巻き込まれ、日々の生活に支障がでてきた場合、もともとの契約内容に記載されている範囲の代理権が私に付与されます。例えば入院した病院の入院手続・病院への支払をはじめ、各種の財産管理を私がすることになります。(これが委任契約(任意代理契約)です。)当然大切な財産を管理しますので、私をチェックするために社団法人成年後見センター・リーガルサポートが後見監督人となります。
突然の事故もなく、平凡に月1度の面接をしている内に「あれ、この人ボケたんじゃないかな?」という時期がきてしまった場合、医師と相談し家庭裁判所に対し任意後見監督人の選任を申し立てます。
この時点で、任意成年後見契約がスタートします。ちょっとわかりにくいと思いますが、委任契約(任意代理契約)の段階では委任者は正常な判断ができるのに対し、任意成年後見契約の段階では委任者は正常な判断ができなくなっています。その後は委任者がこういう風に生きたい、こういう風に財産を使いたい、残したいというご本人が決めたライフ・プランにそって財産管理などを行っていきます。

2003年04月15日

任意後見契約を締結してきました。

今日も類似商号のお客様はお見えになりません(笑)。
今日は、任意後見契約と委任契約(任意代理契約)を締結するため、委任者(依頼者)と監督人になる社団法人成年後見センター・リーガルサポートの代理人の先生と公証人役場に同行しました。平成12年にできたばかりの制度で、また港区で初めて社団法人成年後見センター・リーガルサポートを関与させての契約締結ということもあり手探り状態でここまできましたが、契約締結後、依頼者に「ようやくこれでホッとしました。」と言われました。
私が港区での契約締結1号となりましたが、新しいこの制度が知られていないだけで、必要とされる方はまだまだいらっしゃるように思います。司法書士の事務の負担が重く、なかなかやってくれる司法書士の先生があまりいらっしゃらない点も今後の課題としてあるように思います。また財産があまりない方がこの制度を利用し易くする点もなんとかして行かなければなりません。
「ホッとしました。」という言葉を裏切らないよう頑張ります。
今日はちょっと真面目な話でした。明日はこの制度を解説します。
と、ここで全体を読み返しました。文章堅すぎですね。だからって読み飛ばさないで下さい。