2009年09月18日
2年連続で司法書士試験に合格して業務停止
司法書士の業務停止のニュースは色々ありますけど、今日の業務停止は珍しいケース。
style="MARGIN-RIGHT: 0px">予備校講義のため偽名受験、
司法書士を業務停止処分(2009年9月18日 読売新聞)
福岡県大牟田市の司法書士の男性(37)が、親族の名前を使い、2度にわたって司法書士試験を受験していたことがわかった。(略)
福岡法務局は「社会的信頼を損なった」として、今月7日付で、男性に2週間の業務停止を命じる処分を行った。
男性によると、男性は筆記試験を2007年7月に義弟の名前で受験し、08年7月には父親の名前で受けた。いずれも合格したが、
口述試験は受けていなかった。義弟と父親からは、名前を使うことについて了承を得ていたという。
08年の筆記試験合格後、口述試験を受けに来ないことを不審に思った同法務局と県司法書士会が、同11月頃から調査を開始。
男性から聞き取りなどを行った結果、偽名での受験が発覚した。男性は「司法書士でありながら受験する理由を、
逐一説明するのが煩わしいので、偽名を使った」と説明したという。(略)
同法務局は「資格を有する者が受験するのは試験の趣旨に反する。偽名を用いたことで、司法書士の品位も害した」としている。(略)
「司法書士の筆記試験の合格者は、ほぼ例外なく口述試験に合格する」という定説があります。
筆記試験に合格した受験生も当然そのことは知っていますが、「もし万が一口述試験で落ちたら。。。」という不安で、
一応口述試験の勉強をします。
「今までに口述試験に落ちた人いないらしいよ。」みたいな噂はありますが、このニュースで少なくとも過去2年間は、
口述試験欠席で不合格という人(しかも同一人物)がいたという事実は確認できました。
「なんで司法書士がこんなことやるんだよ。」みたいな批判めいた感想より、「2年連続で合格か。。。すげーな。」
という感想を持たれる方も多いはず。
偽名で受験はもちろんいけませんが、あの試験に毎年合格する水準を維持するのは大変なことです。
明日の司法書士を目指す受験生に高品質なレベルで授業をするのは、いいことだと思いますが、
努力を違う方向にも発揮してもらいたいもんですね。
ちょっと変わった業務停止のニュースでした。
明日から連休。毎年この時期に連休があるといいですね。
では、いい連休を(笑)。