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司法書士法人ファルコは商業登記・会社登記・法人登記を中心とした企業法務コンサルティングに特化した専門家集団です。

ブログ

2004年09月13日

ペットと司法書士

昨日はのんびりと上野動物園などに行ってきました。のんびりとと言ってもあの広大な敷地の動物を見て周るだけでクタクタになってしまいました。今日はその疲れのせいか体の重い(いつも重いという噂もある(笑)。)月曜のスタートです。
ちょっと強引ではありますが、動物にまつわるお話。我々の業務の中でも動物が登場することがあります。動物といってもキリンやライオンなどではなく、犬や猫などのペットに関する相談です。ペットに関する相談と司法書士事務所、一見関係なさそうですが、たまに相談されることがあります。その相談者のほとんどが不動産業者か大家さんで、賃貸借関係のトラブルです。
最近では「ペット可」というマンションなどありますが、まだまだ少数です。ペットが入ると臭いやツメなどでのキズが当然出来ます。その物件を次の人に貸すために予定以上のリフォーム代がかかってしまいます。できればペットは禁止にしたいのが大家の本音でしょう。大家にこっそり内緒でペットを飼ったりしているのが、ある日ばれて、大家と揉めることになります。最初はやんわりと言っていた大家さんも店子の不誠実な対応にだんだん頭に来てしまい、関係が悪化した挙句に我々に相談となります。我々が間に入って解決すればいいのですが、関係が最悪の場合、賃貸借契約の解除・建物の明渡しを求めて裁判することになります。(特別研修で散々やらされたところ。)
報酬の割には時間ばかりかかりそうなこの案件も、ほとんどが普段登記のお仕事でお世話になっている不動産業者からの紹介です。断るに断れないのが実情です。考査に受かって認定をもらった先生もこんなところで苦労してしまいます。(登記がメインで裁判に不慣れという部分もある。)でもせっかく取得した認定ですから、不満をもらさず、お互い頑張りましょう、いつかいい事ありますよ。

2004年08月17日

裁判官が手術見学

連載ネタがないとこんなに日誌の更新が辛いとは。。。日々こんな荒行を続けていたとは、今までの自分を誉めてあげたいです。基本的にこの時期、司法書士業界(別にこの業界でなくても)は暇です。そんな暇な中、せっかくのいいネタがあっても、守秘義務で書けなかったりしますし、辛い辛い。とりあえず今日の新聞を隅から隅まで読んでみました。
唯一こんな記事がありました。『裁判官が手術見学』
以前は医療訴訟は数年(4〜5年)かかっていましたが、迅速な裁判実現のために、このような『裁判官が手術見学』という試みが始まったようです。実際医療の現場を知る医師の免許を持つ裁判官や弁護士は、現在ほとんどいません。(東大法学部と東大医学部を卒業したようなツワモノが、極々稀にいるそうですが。)高度で専門性の高い分野なだけに、普通では中々対応できません。片方の分野に精通するだけでも大変なのに、両方の分野に精通するとなると余程のスーパーマンでなければ無理ですよね。
しかし卒業すれば殆どの人が司法試験にパスするという話で始まったロースクール(実際どうなるかは数年後わかります。個人的にはそう甘いもんじゃないと思ってますけど。)には、医師免許を持った社会人が少なからずいるようです。そう甘い試験になるとは思えませんが、なんとか高いハードルを乗り越えて、この特殊な分野で活躍してもらいたいもんです。
追伸
日々のネタ探しに苦労しております。取り上げて欲しいテーマ募集してます。(真剣)

2004年08月11日

法廷デビューの道 その22(最終回)

今日は電車も空いていましたし、目の前の司法書士事務所もお盆休みです。本格的なお盆シーズンの到来です。だからという訳ではないですが、12日・13日の日誌はお休みさせて頂きます。
強引に長々と連載を続けていた『法廷デビューの道』もいよいよ最終回です。連載中は、日誌のテーマを考えなくて良かったので、ずいぶん楽させてもらいました。週明けからの産みの苦しみを考えるとかなり辛そうです。また長期連載できるネタを探します。(ネタ募集中!!)
さてラストです。
時間をずらしてエレベーターに乗り、東京簡易裁判所の建物から外にでました。清々しい気分です。
すっかり夕方になったので、本来ならこれから祝杯をあげるところですが、生憎風邪気味です。
私「風邪治ったら、(飲み)行こう。」
たーさん「うん、今日はほんとありがとね。」
私「いえいえ、でもおかげで勝率100%の代理人だよ(笑)。」
たーさん「このまま(他の事件)やらなきゃ、ずっと100%ね(笑)。」
私「それじゃ、またね。」
たーさん「うん。バイバイ。」
数日後、裁判所から1050円もの切手を貼った小さい封筒(普通だと80円か?)が届きました。見ると特別送達との記載のある封筒です。早速開けて見ると、先日の和解調書の正本でした。これで一件落着です。しかも後日、たーさんと飲みに行ったところ、相手方から入金があったようです。良かった良かった。
こうしてひよっこ訴訟代理人の私は、法廷にデビューすることが出来ました。20回以上の日誌ネタも出来ましたし、色々いい経験をさせてもらえました。依頼人であるたーさんもハッピーな結果になり満足しています。ずっと登記業務中心だと煮詰まってきますが、たまにはこんな訴訟業務も刺激があっていいかなとも思いました。長々とした連載でしたが、実際の雰囲気は伝わったでしょうか?
今後訴訟代理人やるか?って。勝てそうだったらやりますよ。いきなり勝率50%にはしたくないですから(笑)。
終わり。

2004年08月10日

法廷デビューの道 その21

この連載もそろそろ終了です。次回最終回になります。どうか最後までお付き合い下さい。
さて本題。
こちらの打ち合わせも済み、相手方が入ってきました。机をはさんで向かい合いますので、気まずい空気は相変わらずです。条件面での話し合いもまとまりました。
司法委員「じゃあ、和解調書を裁判官に読み上げてもらいましょう。裁判官に連絡取りますね。」そういうと司法委員は和解室から出て行きました。
狭く、暑い、小さな和解室には、たーさんと私と机の向こう側に被告。猛烈に気まずい空気です(笑)。目のやり場に困ってしまいました。
数分後、司法委員が戻ってきました。またみんなで法廷に移動です。
法廷には、すでに裁判官らが待っていました。再度ラウンドテーブルに着席です。
裁判官「じゃあ、読み上げますね。」と言って和解条項を読み上げていきます。
「1.被告は原告に対し、〜。」
中略
「6.訴訟費用は〜。」
裁判官「間違いなく払ってね。」と被告に念を押した後、「じゃあ、終わりです。」と言って我々の退席をうながしました。あっけないもんです。
法廷を出て、
私「債務名義(日誌にて既出)ゲットだね(笑)。良かったね。」
たーさん「ありがとね。でも大丈夫かな?」
私「あの内容なら大丈夫でしょう。」
そのままエレベーター・ホールに向おうとすると、たーさんが「まだ(被告が)いるから、ちょっと待って。」と言ってきました。そりゃそうです。裁判が終わって仲良く同じエレベーターに乗る必要はどこにもありませんからね(笑)。

2004年08月09日

法廷デビューの道 その20

今日は、長崎原爆の日。私の39回目の誕生日でもあります。来年40歳かと思うとクラクラしますが、30代最後の年を充実した年にするべく頑張っていきます。最近、さすがに「お兄さん」と呼ばれなくなってきましたが、それもそのはず、もういい年齢ですね(笑)。健康にも留意したいと思います。
昨日ようやく携帯を買い換えました。FOMAのおさいふ携帯『F900iC』です。名刺に印刷したQRコードも司法書士原田事務所のHP上のQRコードも動作確認できました。機能が多すぎて使いこなすのが大変ですけど、ぼちぼち使っていきます。
さて先週のつづき。
書記官と司法委員がどこの部屋で和解をやるか相談した後、その部屋まで司法委員について行きました。当然相手方も同行します。同じエレベーターの中にきまずい空気が流れます。
法廷の中も冷房のききが弱かったのですが、小さな和解室(四畳半ぐらい)はサウナのようです。
司法委員が先に被告と打ち合わせするというので、とりあえず、被告と司法委員を残して私とたーさんは別室に待機しました。何を話し合っているのか、ずいぶんと待たされます。
20分から30分待ってようやく呼ばれました。
法廷は全て公開されていますが、和解室の中は非公開です。中でのやり取りは省略します。(本当はここが面白いんでしょうけどね(笑)。)
司法委員とのやり取りは和気藹々といったかんじです。
法廷の中もそうでしたが、和解室でも全て質問は代理人である私にされます。
たーさん「代理人がいると、僕には何も聞かないんだね。」とちょっと寂しそうなことを言っていました(笑)。